280部分:第二十三話 楓、思い出すのことその十一
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うね。それに」
「宮中のことね」
「私は気付けば匈奴のところに送られていたわ」
蔡文姫の顔がすぐに険しくなる。
「何者かに眠らされてね。大将軍に御会いする時に」
「そして私達が匈奴を服属させた時にここに戻って来れたわね」
「このことはよかったわ」
蔡文姫はこのことは確かによかったとした。
「けれど。それでもね」
「問題は誰が貴女を匈奴まで送ったかね」
「普通に考えれば宦官達だけれど」
「十常侍」
甄姫はこの名前を出した。
「彼女達かしら」
「そう考えるのが普通ね。けれど」
「けれど?」
「彼女達ではない気があするのよ」
蔡文姫はこう述べたのだった。
「どうもね」
「じゃあ一体誰だというの?」
甄姫は彼女のその言葉に問い返した。
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