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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第5話 「想いはそれぞれ」
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フェイトが流れの中心になる。ここでの流れは今後の彼女の人生に影響を与える可能性が高い。それだけにアリシアにとっては最も重要な時期な気がする。
それに……自分でお姉さんだって普段から言ってるからな。
あとあとバカにされないようにしようとしているのか、それともそうありたいという願いを込めて自分を励ましているの言葉なのか。
まあ何にせよ……本人が強くそう言うのなら好きにさせるべきだろう。別に俺にとっては悪いことではないし、俺達の目的を基準にすればプラスのことなのだから。
「ところで……何でリニスさんは若干泣きそうになってるのかな?」
「い、いえ何でもないんです。おふたりの優しさや想いが胸に来ただけで……」
いやまあ……確かに良い話風な流れだったといえばそうだけど。でも涙ぐむほどのことはやってないよね。
まだあの子がこんなに成長して……、と言えるほどリニスさんと一緒に暮らしてはいないし。そもそも保護者的立場になってもらう人ではあるけど、厳密には保護者でもない。そもそも……精神年齢とかで言えば俺もそう変わらない気がする。
「私、おふたりを支えられるように頑張ります。それがきっとフェイト達のためにもなりますし……おふたりにも幸せになってほしいですから」
「リニスさん……わたしやショウだってリニスさんのこと支えるよ。一緒の目的を果たす仲間だし、一緒に暮らしてる家族なんだから。リニスさんにも幸せになってほしいしね」
「アリシアさん……」
「リニスさん……ガシ!」
…………何をやっているんだろうかこのふたりは。
何やら良い雰囲気を出して抱き締め合っているけど、アリシアがガシ! なんて口にしたせいか茶番にしか見えない。だがリニスさんは割と真面目にしているので……何ていうか噛み合ってない。
「…………」
「…………」
「……チラ……チラ」
アリシア、チラチラ言いながらこっちを見るな。
何だよそのショウもこの中に入りなよ! みたいな目は。いいよ別に俺は。茶番に付き合いたいとも思わないし、感極まっているわけでもないから。
「マイマスターはふたりの間に入らないのですか? 先ほどからアリシアさんがそのような目で見ていますよ」
「レイ、そういうことは言われなくても気づいてる。あえて無視しているんだ」
「何故です?」
真面目というか人間性に興味を持っているというか、淡々とした口調なのにあれこれ聞いてくるなお前も。
何故って……単純に言って恥ずかしいからだよ。
アリシアだけならまあ割と引っ付いてくることはあるし、前の世界でもはやてやレヴィと密着する奴は居たから構わない。だがさすがにリニスさんからされるのは精神的によろしくない。見た目も中身も大人だし。
「はは〜ん……ショウ、リニスさんの
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