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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第5話 「想いはそれぞれ」
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まれることはないはずだ。
もしも……アリシアの外出が理由で流れに影響が出てしまったならそのときは
「確かにそうかもしれないけど……でも出歩いたらそのぶん影響が出る可能性は高くなるし」
「いいよ別に」
「でも……」
「でも、じゃない」
自分から我が侭を言ってたくせに、いざ話が進むとなるとやめてしまおうとするのはやめてほしいものだ。
確かに俺はあの子達に少しでも幸せな時間を過ごしてほしいと思っているが、この世界ではアリシアの方が身近に居る人物だ。明るい笑顔が似合うだけに暗い顔をされると嫌に思ってしまう。
「ストレス溜められて絡まれる方が面倒だし、ご近所にいつも家に居るって思われてもリニスさんに変な誤解が生まれるかもしれないからな。そういう意味で多少は外に出るべきだ」
「ショウ……本当の良いの?」
「お前が今の姿から変わればな……今後予想通りに進むかは分からないんだ。流れが変わったら変わったでどうにか出来るように努力するだけさ。だから……あんまり気にするな」
本気であの子達の幸せな時間を願うならアリシアにも厳しくするべきなのだろう。
だが……この世界にとって俺は異物。俺のことを最も理解できるのは同じ境遇であるアリシアやリニスさんだけだ。
ふたりも目的は同じ。だけど……ふたりに我慢をさせて、苦しい顔を見ながら目的を果たすのは何か違う気がする。
そもそも……俺の思う幸せがあの子達にとっての幸せとは限らない。
俺がやろうとしていることなんて余計なお世話なのかもしれない。もしもあのときこうしていたなら、こう出来ていたなら……そんな自己満足を行うためにここに居るのだから。
それを抜きにしてもあの子達は自分だけが幸せになりたいと思う人間じゃない。他人が苦しんでいるなら自分が苦しんでも助けたいと思う人間だ。アリシア達の存在が知られてそれまでの経緯を知られた時、きっとアリシアを閉じ込めるような生活をしていたと知れば間違いなく怒るだろう。
ならある程度好きにさせた方がみんなが笑顔になれる気がする。流れが変わってしまったのならそのときに出来るだけ努力すればいい。
たとえ後悔するようなことになろうとも……俺は人間であって神ではないのだから。
「ショウ……ありがと」
「別に。勝手にあれこれされるよりはマシだからな」
「む……素直じゃない。でも今日は許してあげる。それと……もうしばらくは外に出るの我慢する」
「アリシアさん……せっかくお許しが出たのにいいんですか?」
「うん。わたしだってあの子達に幸せになってほしいし……あの子達よりもお姉さんだからね。レイやリニスも居るし、大丈夫だよ」
少し強がっているようにも見える笑顔だが……まあここでそれを指摘するのは野暮なものだろう。
時期的に妹である
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