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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第5話 「想いはそれぞれ」
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感じているからだろう。
まあ……無理もない話なんだが。
アリシアは性格的に色々とやりたいと思っているはず。だが現状では流れを乱すようなことは可能な限りしないということで、基本的に外には出ていない。出たとしてもリニスさんの手伝いで洗濯物を取り込む時くらいだろう。
俺は学校に行っているし、リニスさんは買い出しなどで外出する。アリシアもリニスさんと一緒に行くことが出来れば多少は改善されるのだろうが……。
「ショウさん、どうにかなりませんか?」
「リニスさん……」
「アリシアさんも外に出てはいけないと分かっているとは思います。でもずっと家の中というのも窮屈だと思うんです」
「それは俺も思ってますが……」
使い魔としての特徴がなくなっているリニスさんと違い、アリシアはアリシアのままだ。
リニスさんなら彼女が惚ければ他人の空似で済まされる可能性はあるが、アリシアは少し幼いとはいえフェイトと瓜二つ。髪色や声に至るまで見れば誰もが姉妹と思うだろう。
そんな彼女がフェイトと接触すれば何が起こるか分からない。
確か……この時期のフェイトはアリシアの存在を知らない。アリシアの記憶を持ってはいるだろうが、それを自分の記憶だと思っているはず。
もしアリシアの存在がフェイトやプレシアに知れれば……俺達の知らないところでフェイトが捨てられてもおかしくない。
この時期ではプレシア以外に精神的な支えはなかったはずなので、そうなればフェイトは生きることも諦める可能性もある。アルフが一緒に居るとは思うが……性格的にプレシアに向かって行って消滅させられる事態も考えられる。
魔法を使って変化していたとしても、魔力といった反応でバレるだろう。それだけに……いや待てよ。
俺は難しく考え過ぎなのではないだろうか。別に見た目を変えることは魔法を使わなくてもできる。本人の意思次第ではあるが、その意思があるなら外を出歩くことも出来るのではないだろうか。
「アリシア」
「うん?」
「お前、外に出たいか?」
「出たいかって……それは出れるなら出たいよ。でも……出ちゃ不味いのは分かってるし」
俺はアリシアに対して出るなと言ってる派のようなものだが、今みたいに我慢している子供みたいな顔をされると居た堪れない気持ちになる。
「確かに今のお前が出るのは不味い。魔法で変化させても調べられればバレるしな」
「だから……分かってるよ」
「なら……お前が物理的に姿を変えてもいいと思ってるなら外に出てもいいんじゃないか」
「え……物理的に?」
「髪を切るとか染めるとか、カラーコンタクトを使うとか……そういうの使えば顔立ちは似ててもフェイトとは別人に見えるだろ」
バレる奴にはバレるかもしれないが、そのまま出歩いたり魔法を使うよりは怪し
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