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逆襲のアムロ
42話 ア・バオア・クーの戦いA 3.13
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持った。

「何の話だ?」

アムロは簡単にその時の状況を話した。シロッコは「なるほど、確かにな」と一言、そして話続けた。

「カミーユくんはそれに触れ始めているにも関わらず変化がない。いや魅せられた誘引があっただろうが、正義感、意思力と言うものか・・・。理を手にする者は世界を改変、創生できる力があるといっていい」

アムロはシロッコの話を聞いていても、とてもでないが現実的でなく信じられなかった。が、現に起きた在りえない不思議を体験している。否定しようにも術がなかった。

「ニュータイプなんて幻想が人の可能性以上のモノを実現し、世界の調和を崩し始めている。宇宙に適応できれば良いだけの事が便利だからという理由だけの制御できないハイクオリティーによって破滅に向かおうとしている」

「将軍は何をすればよいと考える?」

「サイコミュが悪いのだ。人付き合いなど文通で済ますぐらい遠く面倒な対話が大事なことを知るべきだ。そこでサイコミュをここで使い切ってもらう」

アムロとカミーユが訝し気な顔をした。カミーユが先に尋ねた。

「使い切るって?」

シロッコはこの宙域のリアルモニターを見て答えた。

「ここで戦闘を中止する」

突然の休戦宣言にアムロとカミーユが面を食らった。

「最早ア・バオア・クーは落下コースに入った。人類への挑戦だ。これを止めてみるがいい」

アムロは挑発に「なんだと!」と食いつく。シロッコは気にせず続けた。

「どちらに転ぼうが何かが起きる。この空間がそうだ。人の欲が集まり易い隕石が何か物理的なもの以外の現象を全世界で放映されれば、おのずと人はサイコミュに恐怖し、忌嫌うだろう。ありえない力など核と同じで禁忌として遠ざけるだろう」

確かにこの戦いが各放送局によって全世界に放映されていることは開戦時に知っていた。シロッコはそれによりサイコミュの存在と摩訶不思議な現象を認知させるつもりだった。

シロッコの言にカミーユが質問した。

「本当にそうなるのか?人の欲は際限がない。だから今までも核を使ったりしてきたのでは?」

シロッコはカミーユを見て、その回答をした。

「警告をすることが重要なのだよ。その意識を芽生えさせることが。人は元来保守思想だ。どんなにアグレッシブに動こうが何かを守りたい意識は捨てきれない。それがエゴだとしてもだ」

その時ア・バオア・クー全体が小刻みに揺れだした。3人とも周囲を見渡した。アムロ宛てに無線が入った。

「聞こえるか!」

「ハヤト!どうなっている?」

ラー・ヤークのハヤトからだった。カミーユも無論無線を聞いていた。

「ラー・ヤークとレウルーラは既に接弦し、工作部隊が侵入している。各箇所で分離破壊の為の爆破を行ってい
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