42話 ア・バオア・クーの戦いA 3.13
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前の戦争時から付き合いの百戦錬磨の強者揃いだった。
シャアの傍の部隊副隊長のデニムが話しかけてきた。
「ロンド・ベルさんらよ。恐らくは全く逆方向からの侵入かと思うからよ。ここからは合流して要塞内部を目指そうや」
その回答にアムロが答える。
「そんな猶予は無い。現に落下しているア・バオア・クーをどうにか砕かなければならないんだ」
「ということはここでさらに分散かな?」
シャアが答えるとアムロが頷く。
「そうだ。既に深度として中部まで来ている。それ相応の組織的抵抗は敵も難しいだろう。これからはゲリラ戦だ」
「それなら少数精鋭の方がいいぜ」
ギラ・ドーガに乗るジーンが答えた。デニムは苦い顔をした。スレンダーは少し笑っていた。
シャアが全ての決断を代理で下した。
「よし!すでに我が旗艦レウルーラとそちらのラー・ヤークがア・バオア・クーへ接舷体制に入っている。後方支援はマハラジャ提督のアクシズとサダラーンらが請け負っているので大丈夫だ。ここで部隊を9編成で四散し、残敵の掃討に努める。その2隊は私とアムロで請け負う」
アムロは頷き、周囲も納得した。この2人で1個大隊に匹敵する戦力だと各々承知していたからだ。
「では、各自検討を祈る」
そして各自ア・バオア・クーの制圧に乗り出していった。
アムロがア・バオア・クーのあるルートを制圧していた時、とある倉庫的大空間へ出た。そこは何も照明が無く、そしてただならぬ違和感を感じた。
「なんだ?・・・ここは?・・・」
アムロが認識しようとすると突然耳鳴りと頭痛が発生した。
「な!・・・ぐっ・・・」
それと共に周囲が緑白く光り輝き始めた。
「これは・・・サイコフレームの共振!」
その空間にある物質がほとんどサイコフレームを形取る素材でできていた。
すると目の前の空間が歪み始めてきた。
「(何が・・・何が・・・起ころうとしているのか)」
アムロは身構えてその歪みに対応しようとした。するとそこから物質が揺らぎ幻のようで、形成されるように数十体のモビルスーツと艦船が順番に現れ始めては消えていった。
「馬鹿な・・・何もない空間から・・・」
アムロは呆気に取られていた。1つは百式。そしてエンドラ。ヤクト・ドーガにゲーマルク、ザクV。離れてヤクト・ドーガ、ローゼンズール、さらにパラス・アテネ。
アムロは見たことのある無い機体、艦船などを放心状態で眺めていた。
「理解ができない。・・・これは・・・」
「それがお前の撒いた種の結果なのだ」
アムロの背後から突然声があり、アムロは振り向いた。そこにはジ・Oとシロッコが居た。
「シロッコ!」
アムロがライフルを向けようとすると
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