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大淀パソコンスクール
二人は順調

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込んでしまった。

「んー……」
「ん?」

 ……あ、おはぎ。きなこのやつ。

「おはぎが好きだな」
「男の人で甘いものが好きって珍しいね」
「俺は甘党だからな。特にきなこが好きだ」
「へーめずらし」
「……」
「……」

 ……会話、終わりかいッ!?

「神通がそのうち何か差し入れ持ってくるかも。『お世話になってるみなさんに何かお返しを……』てよく言ってるから」
「了解です」
「あいよん」

 神通さん……いい子だなぁ……こっちは仕事でやってるんだから、お礼なんて別にいいのに……それに引き換え……

「よぉぉおおおし! んじゃ次だぁああああ!!」

 両手を大きく上に突き上げ、そう吠える川内の背中を見守る。あいつはいつもあんな調子で……頭が痛い……。

「クスクス……カシワギさん?」

 何とも言えない気持ちで川内の後ろ姿を見守る眺めていたら、とても優しい大淀さんの声が俺を読んだ。振り返ると、彼女は口を押さえ、くすくすと笑いながら俺を見ている。何か言いたいことがあるのか?

「どうしました?」
「いえ……プッ……この後も、授業よろしくお願いしますね」
「はぁ」

 なんか意味深だなぁ……大淀さんの言葉に若干の疑念を感じつつ、新たなテキストを手にとって、俺は川内の後を追って教室に入った。

「んじゃ授業に戻るぞー」
「はーい。次は何やるの?」
「もう一枚はがきを作った後、表の作成方法を学ぶ」
「りょうかい! じゃあ夜戦参加者の一覧表を……!!」
「あのハガキで本当に夜戦に人を招待するつもりかッ!?」


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