二人は順調
昼
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した自分自身の表の数値の部分を選択した神通さんは、ソラール先輩が『太陽の直剣』と呼ぶ剣のような棒で指し示す、縦線グラフのボタンをクリックしていた。その横顔は意外なことに、あのアホとそっくりだ。
神通さんが『集合縦棒グラフ』をクリックした途端、画面に縦棒グラフが表示された。実はマウスを集合縦棒グラフのボタンの上にポイントした段階でプレビューが表示されていたのだが、一生懸命だった神通さんは、それには気が付かなかったようだ。クリックした途端に、少しのけぞってびっくりしていた。
「ぉあっ」
「?」
「び、びっくりしました……」
「そうか。……これが、グラフの作成の仕方だ。表のグラフにしたい部分を選択し、そして挿入タブのグラフのグループから、作成したいグラフを選ぶ……これだけだ」
「意外と簡単……? まるで潜水艦との戦いのような……?」
呆気にとられたかのように、あんぐりと開いた口を左手で隠す神通さんだが、そこでソラール先輩は、すかさず首を左右に振っていた。兜がブカブカなのか、首の動きと兜の動きが、若干合ってない……。
「甘いぞ神通。グラフが難しいのはここからだ」
「そ、そうなんですか?」
「ああ。ここまでなら誰でもいける。……だがセンの古城のような険しい道のりはここからだ……!!」
「脆弱な艦隊でこちらを油断させる……まるで北方海域のような……ッ!!」
うん。おかしい。二人の会話がおかしい。二人が何をしゃべっているのかは分からないが、確実に事実誤認があることは手に取るように分かる。
「では神通、これより二つあるグラフのうち、一つを『マーカー付き折れ線グラフ』に変更する」
「はい。ゴクリ……」
生唾を飲むようなシーンではないはずだが……よく見たら、神通さんの額に冷や汗が垂れている……なんちゃらの古城ってのはよくわからないが、ソラール先輩の脅しは、予想以上の効果を発揮しているようだ。
「まず、この短すぎて目立たない……というよりまったく表示されてないに等しい、水色のバーのグラフをクリックして選択してくれ」
「はい……ですが……クリックしづらいです……!!」
……そらそうだ。水色のバーのグラフの高さは、ほぼゼロだからなぁ。あれをクリックするのは、ベテランでも至難の業だよ。神通さんも冷や汗をかきながらクリックを繰り返すわけだ。
「神通、グラフの特定箇所にマウスをポイントすると、その部分の名前が表示される。それで位置を探りながら、青いグラフをクリックしてくれ」
ソラール先輩は的確に指示を出す。そのアドバイスを受けた神通さんは、うまく水色のバーを選択できたみたいだ。顔がパアッと明るくなった。
「やっと選択できました……!!」
「さすがだ!! ……続いて、グラフツールの『グラフ
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