279部分:第二十三話 楓、思い出すのことその十
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に困った顔になった。
「何もかも」
「あれっ、そうか?」
「麗羽様のことを」
言ってしまっているというのだった。
「全く」
「悪い悪い、気付かなかったよ」
一応謝りはした。しかし顔も目も笑っている。
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