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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第4話 「知らないけれど知っている」
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やれやれ……なのはは本当にお子様ね。ため息を吐く前の夜月の視線で気づきなさいよ。夜月がかわいそうじゃない」
「え? え? どういうこと!?」
「何でもないよ。バニングス、そういう意味で見てたわけじゃないから」
だから疑うような面白がるような目を向けるんじゃない。
まったく……お前は実年齢よりもマセてる奴だな。まあお嬢様故に精神年齢が高くなるのは仕方がないことなのかもしれないけども。
でもすずかを見習えよ。微笑ましい光景を見るかのように笑ってるんだから……これはこれで実年齢に合っていない気がするが。
「ふーん……まあそういうことにしといてあげるわ。ところで夜月」
「ん?」
「何であんたって人のこと苗字で呼ぶわけ?」
「……別に深い意味はないけど。親しくもない相手を名前で呼ぶ方がおかしいと思ってるだけで」
さすがに子供の頃の俺より社交的というか人と話はするし、こいつらのことは好きだ。
しかし、俺が知っているこいつらと今のこいつらは見た目や中身は同じでも存在としては別。それ故に名前で呼ぶわけにもいかないだろう。
今口にしたことが大半の理由ではあるが、俺の中でのけじめとしての理由もあるわけで……そもそも別に人のことをどう呼ぶかなんて本人次第なんだからそんなに疑問を持たなくてもいいと思うのだが。
まあ……とある栗毛の少女は名前を呼べば友達! って人なので名前で呼んでもらいたい人なんだろうけど。
そのへんは今近くにいる彼女も変わりないようで、ちょっとそわそわしている。
「まあ納得は出来る答えね。でも普通苗字で呼ぶにしたってさん付けとかが普通じゃない? 呼び捨てにするなら下の名前でしょ」
「俺が普通じゃないみたいな言い方しないでもらえるかな。そもそも……どう呼ぼうと俺の勝手だと思うんだけど。別に悪口みたいな呼び方しているわけじゃないんだし」
「そうね。でもあたしのことは名前で呼びなさい」
何故に?
肯定しておきながら命令とかどういう思考をしているんだ。もしかして苗字で呼ばれるのが嫌いだとか?
まあこいつの親は金持ちだし、媚びてくる大人とかを見てて嫌な思いをしているのかもしれないが。だからといってこの場にそれを持ち込むのはどうなのだろうか。
「……どうして?」
「このクラスになってからあんたとは割と話してるからよ。少なくともこの1年は同じクラスなんだから親しくなっておいて損はないでしょ」
「それは否定しないけど……別に呼び方はどうでもいいと思うんだけど」
「あぁもう、どうでもいいって言うなら呼びなさいよ。あたしが呼んでいいって言ってるんだから。というか、何でこっちが歩み寄ろうとしているのにあんたは距離を保とうとするわけ? 少しはそっちからも歩み寄る努力しなさいよね!」
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