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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第3話 「朝からひと悶着」
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は言えないよな。それは人として間違っているし。
そう思いながら自分の部屋に戻って着替えを手に取る。そのあと素早く汗を流した俺は、髪の毛を拭きながらリビングへ向かった。中に入ると、テーブルに朝食を並べていたリニスさんと目が合う。
「あ、おはようございます。その年で毎日欠かさずランニングなんて感心です」
「おはようリニスさん……あのさ、今ではこうだけど俺は少し前まで大人だったんだけど」
「それでもですよ」
そう言ってリニスさんは笑う。
まあどうこう言ったところで、今ここに居る俺は見た目は小学生なのだ。年下に扱われても仕方がないと言えば、仕方がない。それ故にこだわっても意味はないだろう。
それに……褒められているので悪い気分でもない。この話題はここまでにしておこう。
「って……ショウさん、ダメじゃないですか」
何が? と思った次の瞬間には、リニスさんが俺の目の前に立っていた。
何やら少し怒っているようにも見える。そう思っているとリニスさんは俺の首に掛けていたタオルを手に取り、半乾きだった俺の髪を拭き始めた。
「ちゃんと拭かないと風邪を引いてしまいますよ」
「えっと……自分で拭けるんだけど」
「そう言う子に限って拭かないんです。顔も何だか赤くなってますし」
リニスさん、だから俺は見た目は小学生でも中身は大人なんだって。
誰かに頭拭かれたりするのは普通に恥ずかしいから。それにリニスさんは美人なんだからさ、俺も意識してしまうわけで。大人の男とまでは言わないけど、最低限異性としては扱ってほしいんだけど。
「体調悪かったりしませんか?」
「それは大丈夫です……そろそろ離れてもらっていいですか?」
「ふふ、ずいぶんとマセた小学生さんですね」
「からかわないでください。俺の中身が小学生じゃないって知ってるでしょ」
と本心を伝えたものの、リニスさんは笑顔のままだ。
理解してくれているのかいないのか……今後はきちんと髪を拭くようにしよう。また今日のような目に遭っては精神的にきついものがある。アリシアに見られて彼女までするなんて言い出したら……心に来るものがあるし。
「ショウさん、もう少しで準備終わりますからアリシアさんを起こしてきてもらっていいですか?」
「それは……別にいいですけど」
見た目はあんなだし、精神は見た目よりは大人だけど……子供の異性には慣れてないって言ってたからな。俺が起こしに行くと何か起きそうな気もする。
なのでリニスさんに行ってもらいたいところだが、彼女の優しい目を見ていると俺に行かせる気満々に思えてならない。
まあ今後一つ屋根の下で過ごす間柄であることを考えると、こういうことに慣れておくことも必要か。さすがに着替えてるときとかに入るつもりはない
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