第一部 ケイオスクルセイダーズ
第一章 紅霧異変
10.咲夜の世界
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『………………』
「Zzz」
『………………』
「Zzz」
丞一たち異変解決御一行は早速、敵の門番と相対し、そしてその門番に衝撃により足踏みを余儀なくされた。布団で寝ていてどうすればいいかわからないだけだが。
「………ぶん殴っていいかしら?こいつ」
「美鈴はいつもこんなんだぜ。あ、私は図書館に行って本借りてくるぜ〜」
「あ、ありのまま今起こっていることを話すぜ!敵アジトの門番が(ry」
「もう、ドララって生き埋めにします?」
「何、これ?」
上から、霊夢、魔理沙、丞一、早苗で最後に迅だ。
霊夢が額に青筋を浮かべ、魔理沙はここの人たちとは付き合いがあるらしくマイペースで、丞一は安定のネタ、早苗は良い笑顔を浮かべている。迅はもう常識が通じないのがわかり悟ったような笑みを浮かべている。
そして数秒後、満場一致で無視することにしたが、門番が起きることはなかった。
ギィィ……、と館の扉を開けた。建物の外も真っ赤だったがここも真っ赤だった。はっきり言って目に悪い。
「ようこそ紅魔館へ」
丞一たちが館、紅魔館へ入ったのを見計らったかのようにその女は現れた。
「博麗の巫女、そしてその他愉快なお仲間たちさん」
ミニスカートのメイド服を着込んだ、銀髪の女の人がエントランスの二階から見下ろしていた。
「あんた……人間?」
「出会い頭にそれを聞きますか。私、十六夜咲夜はお嬢様の忠実なメイドにして人間にございます」
「………十六夜、咲夜」
「それにしても、美鈴はどうしたのかしら?」
「っ!………ああ、あの門番のことか?あいつなら布団敷いて昼寝してたぜ?うらやましい職業ですね〜。お宅の門番。それともこれから起こしに行くところだったりします?だったら俺らなんか気にせず先へどうぞ」
「別にそんな気はないわ。起こすのは一日十回までと決めてるのよ。キリがないから」
クビにした方がいいのではないだろうか。そんな門番。
「そんなのどうでもいいけど、あんた、ここのメイド?だったら早くここのご主人様を出しなさい。ていうか、あの霧消しなさいよ。蒸し暑くてイライラするのよ」
その瞬間だった。
ドォォーーーーン!カチコチ……
(っ!この女、時を止めやがった!?)
スダンドは出していない。丞一はそのことを確認し、ひたすら動かないことへ徹していた。
(スダンドが出てない。つまり自分自身の能力!なんちゅー能力に目覚めてんだあの人は!)
咲夜は止まった時の中を悠然と扉へ近づき扉を閉めた。
そして、丞一たちの集まっている真ん中まで来て、時を再び動かした。
「「「っ!」」」
扉からの光源が断たれ暗やみに包まれ、一斉に扉へ向き直った。止まった時の世界を認知できる丞一以外からすればビックリドッキリだろう。
「残
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