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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十三話 大切な事
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すか?」
「あ…!」
うっかり口を滑らせてしまったなのはが口を押さえるが、時すでに遅し。
ここで隠す訳にもいかなくなってしまった。
「……これは、絶対に誰にも言っちゃダメだよ?」
念を押して、なのははティアナにアスカの過去を話した。
アスカが地球の日本人で、次元漂流者である事。
1年間ミッドチルダにいて、帰った時には両親が亡くなっていた事。
099部隊長に引き取られた事。
山崩れの事故の事。
病院での事。
全てを話した。
それを聞いたティアナは、小さく肩を振るわせる。
「あのバカ…自分の事を心配しなさいよ!」
涙を拭ってティアナが呟く。
「アスカ君はティアナの事を心配していたんだよ。何とか力になりたいって思っていたんだよ。だから…」
「……明日にでも、ちゃんと謝ります…アタシが何をしていたか、ちゃんと話して謝ります。でも、アスカが許してくれるでしょうか?アタシ……アスカに本当に酷い事ばかりしちゃったし…」
「アスカ君は怒ってないよ、大丈夫。ちゃんと話し合えば、絶対に分かってくれるから」
優しくなのはが言う。
「なのはさん…はい!ちゃんとアスカと話し合います。今度こそ、ちゃんと」
ティアナの声に力が戻ってくる。
なのははそれを感じ、ニコリと笑った。
ティアナと別れたなのはは、隊長室へと向かった。
ティアナと分かり会えたからか、その足取りは軽い。
隊長室につながる廊下に差し掛かったとき、ゲッソリとしたアスカが壁にもたれ掛かっているのを発見してまったなのは。
「え…と、アスカ君?どうしたの?」
なのはは疲労困憊のアスカに声を掛ける。
「え…?あ、た、高町隊長!」
ビシッと直立不動になるアスカ。
「あ、あの!先ほどの暴言、大変失礼いたしました!」
敬礼して謝罪するアスカ。
アスカの六課に来てからの謝罪は、もはや数え切れないくらいしている。
「ううん。あれは私がいけなかった事だから…ごめんね。アスカ君には嫌な思いをさせちゃって…ってアスカ君!?どうしたの??」
なのはが謝った瞬間、アスカはヘナヘナと床に崩れた。
「もう謝罪はいいですから…いえ、さっき副隊長に呼ばれて、怒られ…はしたけど、その後に謝られまして…いっそ怒鳴られた方が楽でした」
アスカは隊長室での出来事をなのはに説明した。ヴィータに殴られた事は黙ってはいたが。
それを聞いたなのはは、思わず吹き出してしまった。
「そりゃないでしょう、隊長〜!オレ、結構真剣に悩んでいたのにぃ〜」
「ごめん、ごめん。でも、これでほとんど解決かな」
アスカの件も一区切りで、なのはは安心
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