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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十三話 大切な事
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いんですか?」

「うん…ユーノ君も経験差で補えるレベルじゃないって言ってたから、その条件を飲んだの。そうしたら、負けちゃった」

「えぇっ!?」

「スターライトブレイカーまで出してね。しかも、その時のお兄さんは、デバイスもバリアジャケットも無い状態で模擬戦をして。その人に負けちゃったんだなぁ…」

懐かしむように語るなのは。

聞いているティアナは信じられないと首を横に振る。

「もの凄く悔しかったな…負けた事にじゃなくて、自分が正しいと思ってやっていた事を否定されたのがね」

「あ…」

自分と同じだ、とティアナは思った。

「悔しくて、悲しくて、八つ当たりしちゃったなぁ…どうして強くなる事がいけないのって。やっと見つけた、自分が役立てる事を、なんで否定するのって泣いて、お兄さんから逃げ出したっけ」

「それって…」

「うん。ティアナと同じ事だと思うんだ。だから、ティアナの気持ちはよく分かるつもりだよ?」

なのはは、はにかんだ笑みを浮かべる。

「そうしたら、お兄さんが追いかけてきてくれて、答え合わせをしてくれたの」

「答え合わせ?」

「なんで私が負けたのかって。要約すると、疲労が溜まって反応が少しずつ鈍ってて、そこを突かれて焦ってしまって、判断力が無くなったって事なんだけどね」

(まるでアタシと一緒だ)

「ちょっと長くなるから省くけど、ようはちゃんと休憩をとりなさいってしかられたの。お兄さんに、お兄さんの事を嫌いになってもいいから、ちゃんと休みなさいって言われたの」

(あれ?)

なのはの話を聞いていて、ティアナはアスカの顔を思い浮かべた。

今回の事と全く同じだったからだ。

「お兄さんが真剣に私の事を心配しているのが分かって、私は仲直りして約束したの。ちゃんと休息もとりますって。
でも、お兄さんが自分の世界に帰って、それから時間が経つと、少しずつその約束を忘れてちゃってたんだ。そして……撃墜事件になったの」

「そうだったんですか……」

「だから、ティアナも忘れないで欲しいの。無茶をしなくちゃいけない時は確かにあるけど、それでも身体を気にかけてねって」

ティアナは、なのはが本当に自分を気にかけてくれている事を知り、感謝の念を抱いた。

「はい…もう、無意味な無茶はしません、絶対に」

しっかりと、今度こそティアナはなのはと約束をした。

そして、フッと笑みを浮かべる。

「でも、そのお兄さんって、まるでアスカみたいですね」

その言葉に、なのはも笑う。

「そうだね。だから聞いちゃったもん。アスカ君にお兄さんいない?って。そうしたら、ミッドでも地球でも一人っ子って言ってたよ」

「え?それってどういう事で
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