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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十三話 大切な事
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「実家でお店を始めてすぐの頃に、お父さんが事故にあって生きるか死ぬかって事があったの」
「え!?」
ティアは突然の展開に驚く。
「だから、お母さんがお店を切り盛りして、お兄ちゃんとお姉ちゃんが必死にお手伝いして…でも、私はまだ小さかったから手伝う事ができなかったの。それが凄く悲しくてね」
「……」
「寂しそうにしていると、みんなが心配するから、だからみんなの前では笑っていたの。本当は寂しいのに、寂しくないよって笑って…そんな自分が凄く嫌いでね。何もできない、笑うことぐらいしかできない自分はいらない子じゃないかって、変な風に考えちゃったりしてたの。
お父さんの怪我が治って生活が普通に戻っても、その時に感じた悲しさがずっと忘れられなくてね」
そう語るなのはの横顔を、ティアナは不思議そうに眺めていた。
「なのはさんでも、そんな事があったんですね…」
「もちろんそうだよ。たくさん悩んで、つまづいて、迷って…そんなある時、魔法と出会ったの。そして、大きな事件に関わった」
「ジュエルシード事件…」
「うん…私がフェイトちゃんと出会った事件。多くの悲しみ、苦しみがあったけど、解決して、私には凄い自信になったの。
それまで笑う事しかできなかった私が、今度は誰かを助けられるって、それがもの凄く嬉しくて。
ジュエルシード事件が解決してから、毎日無茶なトレーニングをしてたの」
「無茶って…どれくらいですか?」
ふと、単純な疑問を口にするティアナ。
「9歳の頃は、朝は4時半には魔法の練習を始めて、それが2時間くらい。学校に行っている時は、マルチタクスで授業を受けながら魔導戦のシミュレーション。学校が終わってからは、家の手伝いがない時は夕ご飯まで外で結界を張っての実魔導戦。
夕飯後も空戦訓練とかかな?その全てがレイジングハートに魔法負荷を掛けてもらってやっていたの」
「自殺行為ですよ!アタシより無茶してる!」
「うん、そうなんだ。日曜日も無く、とにかく訓練しまくっていたら、近所に住む魔導師のお兄さんに叱られたの」
「え?」
「そんな無茶をしちゃダメですよって。
でも、その時の私は、魔法のスキルを伸ばすのが楽しくて、それが正しいって思っていたの。だから、お兄さんの話しなんか全然聞かなくて、訓練を続けていた。そうしたら、そのお兄さんが本気で怒って。
じゃあ、模擬戦をして私が負けたら、日曜日は全休にしなさいって言ってきたんだ」
「そのお兄さんとなのはさんとでは、どのくらいの実力差ってあったんですか?」
「正確に比べた事は無いんだけど、ユーノ君が言うには、その時の私がAAA弱くらいで、お兄さんはB+からA-くらいだったんだって」
「それじゃ話しにならないんじゃな
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