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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十三話 大切な事
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アナは、昼間アスカに言われた事を思い出す。
”オレ達は同じ方向に向かっていたんじゃないのか?みんなで支え合って、一緒に強くなろうって、誰かの役に立つって、そう思ってたんじゃないのかよ!なに一人で、どこに進もうとしているんだ!”
(アイツ…分かってたんだ…それをアタシに教えようとしていた…なのにアタシは…)
それが分かると、後悔の念がさらに強まっていく。
なのはは話を続ける。
「昼間さ、自分で受けてみて気づかなかった?ティアナの射撃魔法って、ちゃんと使えば、あんなに避けにくくて、当たると痛いんだよ」
その声が、繁みにも届く。
「そういう事だったんだ…」
それを聞いたスバルが呟いた。
”何でクロスファイヤーだったんだろうな?”
アスカが医務室でスバルに言った言葉。あの時は分からなかったが、なのはが答えを教えてくれた。
「一番魅力的な所を蔑ろにして、慌てて他の事をやろうとするから、だから危なっかしくなっちゃうんだよ、って教えたかったんだけどね」
なのはが苦笑いを浮かべる。
再び、ティアナの脳裏にアスカの言葉蘇った。
”もっとわかりやすい強さを求めた。自分のいい所を捨てて、付け焼き刃の武器を手にしたんだよ、お前は!”
(アスカは…ちゃんと見ていてくれてたんだ…アタシの良い所を…)
胸にこみ上げてくる物があった。
乱暴な言葉ではあった。でも、アスカは自分を心配していた。
無視をして、酷いことしたのに、それでも見捨てずに居てくれた仲間。
真っ正面からぶつかって、それでもアスカは側に居てくれた。
それを理解したティアナは、静かに俯く。
「まあ、でもティアナが考えた事、間違ってはいないんだよね」
そんなティアナを見て、なのはは彼女の傍らにあるクロスミラージュを手にする。
「システムリミッター、テストモードリリース」
《YES》
クロスミラージュがなのはの言葉に反応する。
「命令してみて、モード2って」
ティアナのクロスミラージュを手渡すなのは。
「え…」
受け取ったティアナが戸惑い気味になのはを見る。
なのはは優しく頷く。
「モード…2」
ティアナは海に向かってクロスミラージュを構えた。すると…
《Set up Dagger Mode》
ティアナの命令を受け、クロスミラージュが変形を始めた。
グリップの角度が浅くなり、銃口から魔力のブレードが突き出る。
更に、グリップエンドからアーチを描くように銃口へとつながる魔力刃。
ティアナが自分で組み上げた物よりも完成度の高い近接戦用の形態。
「これ…!」
ティアナはモード2に移行したクロスミラージュに驚
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