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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十三話 大切な事
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カはシレッとシャーリーをかわす。
「それって酷くない?」
流石にその物言いに、シャーリーはちょっと落ち込む。
「上官とか年上とか関係なくてさ、シャーリーも大切な仲間だよ」
「ちょ……!」
いきなりの不意打ちに頬を赤く染めるシャーリー。
(ずるいよ!急にそんな事言うの…)
アスカに他意はない。
恋愛感情とかではなく、同じ部隊の仲間。だから大切だと言っているのは分かる。
だが他意が無い分、アスカの言葉がシャーリーにはストレートに響いてしまった。
シャーリーが落ち着くよりも前に、二人は隊長室にたどり着いた。
その頃、なのははティアナを見つけていた。
波止場に腰を下ろし、ずっと海を眺めているティアナ。その目には後悔の色が浮かんでいる。
なのははティアナに近づく。
その足音に気づいたティアナがなのはを見た。
なのはは優しく微笑み、ティアナの隣に座る。
お互いに黙ったまま。
しばらくの沈黙の後に、ティアナが口を開いた。
「……シャーリーさんや、シグナム副隊長に、色々聞きました」
なのはは夜空に目を向ける。
「なのはさんの失敗の記録?」
どこかおどけているような口調のなのは。
「じゃなくって!」
慌てて手を振るティアナ。
「無茶をすると危ないんだよ、って話だよね?」
その言葉に、ティアナは素直に頷いた。
「……すみませんでした」
謝罪を口にする。今までの、形だけの謝罪ではない。
本当に後悔し、本当に謝りたい。そういう気持ちが言葉から伺える。
「うん」
なのはは、それを受け入れた。
その二人の様子を、少し離れた繁みに隠れてスバル、エリオ、キャロ、フリードが心配そうに見ている。
そこに、アスカを送り届けたシャーリーも加わる。
「じゃあ、分かってくれた所で、少し叱っとこうかな」
なのはの口調は、あくまで柔らかだ。
「あのね、ティアナは自分の事を、凡人で射撃と幻術しかできないって言うけど、それ、間違ってるからね」
「え?」
その言葉に驚くティアナ。なのはは優しく諭す。
「ティアナもほかのみんなも、今はまだ原石の状態。デコボコだらけだし、本当の価値も分かりづらいけど……だけど、磨いていくうちにドンドン輝く部分が見えてくる」
なのはは言葉を続ける。
「エリオはスピード。キャロは優しい支援魔法。スバルはクロスレンジの爆発力。アスカ君は前衛での絶対防御。4人を指揮するティアナは、射撃と幻術で仲間を守って、知恵と勇気でどんな状況でも切り抜ける。そんなチームが理想型で、ゆっくりだけど、その形に近づいて行ってる」
「あ……」
ティ
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