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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十三話 大切な事
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かけちゃったし」
「だ、だけどよ……」
「それに、アスカに一番迷惑をかけた。アタシの我が侭に正面からぶつかってきてくれて、反対側に立っていたのに、ずっと側にいてくれた。そんなのにも気づかないくらいアタシは焦って周りが見えなくなっていたのよ」
ティアナはそこで言葉を切り、アスカを見つめた。
「ごめんなさい、アスカ」
素直な気持ちで言った瞬間、ティアナは胸のモヤモヤが晴れたような気がした。
逆にアスカはと言うと……
バタッ!
つんのめるように崩れ落ちた。
「えぇ!?アスカ??」
慌ててアスカを起き上がらせるティアナ。
「……謝んなくていいよ、分かってくれたんなら。つーか、今日はもう謝んな」
「何があったのよ?」
「……色々!」
ヤケクソ気味にアスカは隊長室での事や、なのはに謝られた事を話した。
「何なのよ、アンタは?謝られたら死ぬ病なの?」
「条件反射だよ、今日は!」
ブーたれた途端、アスカの腹が鳴る。
「「…………」」
一瞬の沈黙の後、
「フフ」「アハハ」
それまであった気まずい空気は吹き飛び、二人は笑いあった。
「オレ、まだメシを食ってないんだよ。ティアナは?」
「さっきまで食欲なかったけど、なんか出てきた」
「じゃあ、一緒に食おうぜ」
「うん!」
アスカとティアナは人気のない食堂に行き、自販機の食べ物を購入した。
アスカはレトルトのチャーハンで、ティアナはサンドイッチだ。
二人は並んでテーブルに着く。
何気ない会話が、今のティアナには心地よかった。その時、
カラン
アスカは掴もうとした備え付けのスプーンをテーブルにポロリと落としてしまった。
「もしかして、痛むの?」
怪我を負わせてしまったティアナが、後悔の色を顔に出す。
「だからそんな顔すんなって。痛みはそうでもないんだけど、握力が全然入らないんだ。シャマル先生が言うには、ダメージが抜ければ元に戻るってんだから、大丈夫」
心配そうに見るティアナに言うアスカ。
実際、痛みは殆ど無い。違和感があるくらいで、そんなに心配されても困るくらいだ。
「そう……そ、それじゃ」
ティアナは新しいスプーンを持ってきて、チャーハンをすくってアスカの口元に運んだ。
「へ?テ、ティアナさん??いったい何を?!」
突然のティアナの行動にうろたえるアスカ。思いっきり動揺している。
「な、何って、アスカが食べづらいみたいだから、食べさせてあげてるんじゃないの」
強がって言ってるが、ティアナの頬は赤く染まっている。
「い、いやね、でも…」
アスカも赤面しながら、
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