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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第2話 「これからの居場所」
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いならないに越したことはない。これからひとつ屋根の下で生活を共にすることを考えると、やはり思うところが出てくる。
 あいつらと違って下手に反撃すると別の意味で面倒なことになりそうだし。

「そういえば……リニスさんは魔法とかはどうなの?」
「私ですか? 私は元の存在とは多少変わってはいますけど、それなりの力量はあると思いますよ。さすがにショウさんには及びませんが。ただアリシアさんには負けないと思いますし、ショウさんに鍛えてもらえばそこそこ強くなると思います」
「む……そういう言い方は大人としてどうなのかな」

 まあはたから見れば大人が子供には負けないと言っているようなもの。故にアリシアの気持ちは理解できる。
 だが……別にそこまで張り合うことでもないと思うのだが。今後主に動くのは俺なのだし、アリシアとリニスは敵対する間柄でもないのだから。

「子供扱いしていないだけですよ。外では周囲の目を気にしてそのように振る舞うことはあると思いますけどね」
「そう言われると……まあいいかな」

 いいのかよ……なら最初から噛みつくなよな。

「やれやれ……」
「む、その反応は何なの?」
「別に」
「別にって……何かあるからそういう反応したんでしょ。多分だけどわたしのことバカにしたよね!」

 別にバカにはしていないのだが。見た目よりは大人ではあるけど、やっぱり子供っぽさは残ってるんだなと思っただけで。

「まあまあアリシアさん。ショウさんはそういう方なんですよ。仲良くしたいのは分かりますけど、これからは一緒に生活するんですから焦る必要はないと思います」
「な、何でそういう話になるの!?」

 うん、それは俺も思った。
 ただ……リニスさんが素で言っているのか、からかって言っているのかはよく分からん。接した時間が短いのも理由だが、俺の知る桃子さん達みたいに露骨にからかってますよ感が感じられない。

「あ……そういえば、おふたりのお洋服とか買わないといけませんね。ショウさんはもうすぐ学校に通うことになりますし、その準備も……」
「話逸らされた!?」
「重要なのはそこじゃないだろ」
「いやいや、わたしにとっては結構重要だよ!」
「リニスさん、学校っていうのは?」
「こっちも無視!?」

 別に無視はしてない。あえてスルーしただけだ。あとで相手してやるから今は黙ってなさい。

「もちろん、ショウさんの通う学校ですよ。目的を果たす上でその方が都合が良いでしょうし」
「いや、まあそうですけど……」
「場所は言うまでもなく聖祥大学附属小学校で3年生スタートです。タイミングにもよりますが、授業参観とかには行きますね」

 確かになのは達と関わる上で合理的な手段だと思うよ。
 でもさ……中学を卒業した頃な
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