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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第2話 「これからの居場所」
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らない。

「となると……流れを変えるためには、まずジュエルシードを巡る事件に関わるところからか。……ん? 今流れを変える役目は俺が担ってるって言ったけどアリシアは?」
「気持ちとしてはやりたくもあるけど、わたしには魔導師としての才能というか力量があまりないからね。戦闘をこなせる自信もないし……あなたが鍛えてくれるなら別だけど。確か教導官の資格持ってたよね?」

 確かに持ってはいたし、実際に教えたこともあるが……メインだったのは星の隊長さんだったけど。
 ただ……アリシアを鍛える必要があるのだろうか。少なくともジュエルシード事件が終わるまで。長ければ闇の書を巡る時間が終わるまで彼女は表舞台には立てない。なら必要ないのではないか……
 しかし、多少なりとも魔力を持っているが故に標的にされるケースもある。俺が知っているとおりに進むならあの騎士達は魔力を集めて回るのだから。
 もしそうなった場合、自衛の手段や魔力操作を覚えていないと危険な目に遭うかもしれない。なら最低限のことは教えておくべきか……

「あのさ……そこまで難しく考えられると何か複雑なんだけど。資質に恵まれてないから教えるとなると大変なんだろうけどさ」
「ふふ、多分そうじゃないですよ。ショウさんはアリシアさんに危険な目に遭ってほしくないんだと思います。だから戦闘するような場所には行かせたくないし、それなら教える必要もない。だけどもしもの場合のことを考えると……とか考えてるんですよ」

 いや、まあ……そうなんですけど。
 でもその分かってますよ感のある笑顔を向けるのやめてもらっていいですか。地味に恥ずかしいので。

「それは……そうだと女の子として嬉しくはあるけど、ひとりだけ危ない目に首を突っ込むのは心配だよ。待ってることだけしかできないわけだし」
「だそうですよ。ショウさん」
「はぁ……分かった、分かりました。無理がない程度には教えます」
「言い方は何かあれだけど、ありがと!」

 おいこら、お前は異性には慣れてないんじゃなかったのか。何でここで抱き着いてくるんだよ。
 別に興奮とかはしないが、フェイトに顔立ちが似ているから恥ずかしさはあるんだぞ。身体が子供の頃に戻ってるから身長差もあまりないし。必然的に顔とか近くなるだけで……。
 精神は基本的に大人だが、もしかして身体に引っ張られているところもあるのだろうか。
 もしそうなら……まあ変に大人の思考で判断していてもなのは達と関わる時に困ることがあるかもしれない。そういう意味ではありがたいことだが。

「あのさ……こういうことは苦手じゃなかったのか?」
「自分からするのは平気なのですよ」

 あーそうですか。何かそんなこと言ってましたね。
 やれやれ……この手のことは慣れているとはいえ、な
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