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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第2話 「これからの居場所」
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ふふ、同じ名前というか同じ存在なんですけどね」
リニスという女性は、アリシアを見ながらにこりと笑う。しかし、アリシアは今の言葉の意味が理解できていないようで首を傾げている。無論、ふたりの過去に詳しくない俺も理解できてはいない。
「本来……基準通りの流れで進んでいる世界では、私は人間でなく使い魔として存在はしています。いや、この時期にはすでにいなくなっているので存在していたというほうが正しいでしょうね」
「ということは、お姉さんは元々わたしが飼ってた山猫だったってこと?」
「はい。もう少し詳しく説明しますと、私という存在を生み出したのはプレシア。アリシアさんが亡くなった後、フェイトが生まれた頃に使い魔になりました。与えられた役割はフェイトの魔導師としての教育とお世話でしたね」
ということは、リニスという存在はフェイトの魔法の師匠ということか。
プレシアは大魔導師としての力量を持っていただけに、彼女の資質を受け継いだ彼女も相当な力量があったと考えられる。
ジュエルシード事件の頃からフェイトが高い力量を持っていたのも頷ける。同時にド素人から彼女と同じ力量にまで成長したなのはがこれまでより余計に異常に思えるが。
「へぇ〜、あのリニスがこんな綺麗なお姉さんになってフェイトに魔法をね。……ということは、わたしよりも魔法の才能あるんだ」
「落ち込むなよ。世の中には魔法が使えない人間だっているし、才能で全てが決まるわけじゃないんだから」
「それはある程度魔法を使えるから言えるんだよ」
アリシアは拗ねたように唇を尖らせる。
確かに俺は、全ての分野においてある程度までのレベルなら使うことができる。魔導師としての才能としては器用貧乏と思われるだろうが、鍛え上げれば万能へと変わる資質だ。実際に機動六課に配属されたころにはそう呼べる力量は身に付いていたし。
それだけにアリシアからすれば充分な才能なのかもしれない。なのでこれ以上話すのは彼女の機嫌を損ねる危険性があるのでやめておこう。
「リニスっていう存在の経緯は分かったけど、リニスさんはどうしてこの世界に?」
「それはあなた方のサポートをするためですね。昼間出歩ける人間がいないと困ることもあるでしょうし」
まあ休日でもないのに小学生が歩いてたら学校をサボったのかと思われるし、保護者的な存在が居たほうがいいのも確かだ。
ただ……実際の年齢は分からないが、リニスさんの見た目は18歳ぐらいに見える。
義務教育は終わっている年代なので私服ならば出歩いても問題ないと思うが……保護者としては問題があるのではないだろうか。
「えっと……ちなみに俺達の関係はどういう感じになってるんですか? 外には夜月って書いてありましたけど」
「それはですね、夜月という名前は
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