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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
272部分:第二十三話 楓、思い出すのことその三

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第二十三話 楓、思い出すのことその三

「ああ、二人共そこにいたので」
「探したわよ」
 彼等のところに辛評と辛?が来た。そのうえで声をかけてきたのだ。
「新しい人達が来たのね」
「その人達?」
「ああ、俺達の古い知り合いでな」
「いい人達ですよ」 
 ドンファンとジェイフンが二人に応えて笑顔で話してきた。
「頼りになるしな」
「力になってくれます」
 そしてだ。その三人と少年が名乗ってきた。
「グリフォンマスクだ」
「ケビンだ」
「坂田冬二という」
「マーキーだよ」
 最後に少年が名乗った。合わせて四人だった。
「気付けばこの世界にいたが」
「面白そうな世界だな」
「わし等は戦えばいいのじゃな」
「他にも力仕事をしてもらいたいけれど」
「いいかしら」
 辛評と辛?は彼等にこうも話した。
「期待しているからね」
「是非共ね」
「わかった」
 グリフォンマスクの返事である。
「それではやらせてもらう」
「さて、それで」
「ここでの戦後処理も終わりだし」88
 姉妹はこうも話した。
「後は帰ってね」
「そうね。また政治ね」
「何か政治ばっかだよな」
「そうですね」
 ドンファンとジェイフンは姉妹の話を受けてこう言った。
「戦乱っていったのにな」
「戦争よりも政治の方がずっと多いですよね」
「そういうものよ」
「ねえ」
 しかし二人はこう返すのだった。
「政治は止まらないし」
「いつもしておくものだから」
「それに戦は政治の一手段よ」
「だからこれも政治よ」
 こうドンファン達に話すのだった。
「そうした意味で貴方達も政治をしてるのよ」
「そういうことになるの」
「そうだったのか」
「成程」
「とにかくね。今度は西よ」
「私達は南皮に向かうけれど」
 二人はそこだというのである。
「麗羽様は冀州の内政をさらに充実させたいと考えておられるから」
「それでね」
「あの姫様も忙しいよな」
「そうだよね」
 ドンファンとジェイフンは袁紹のその話を聞いて述べた。
「また随分とな」
「政治と。その戦争にって」
「あれでその二つはできるからいいのよ」
「確かに何をするかわからない方だけれど」 
 二人も袁紹についてはそうした認識だった。
「宝探しが趣味だしね」
「幼いところも多いし」
「そういえば普段あれなところも多いな」
 ドンファンは腕を組んで述べた。
「お馬鹿っていうかな」
「兄さん、それ失礼だよ」
 ジェイフンは兄のその言葉を嗜めた。
「幾ら何でも」
「ああ、悪い」
「まあ事実だけれどね」
「残念なことにね」
 二人もそれは否定しない。

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