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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
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起きると言った。つまり、プレシアの死や初代リインフォースとの別れは必然的に起こる出来事ということになる。なのはのあの一件もそれに含まれているのかもしれない。
あの出来事は全て関わる人間に悲しみや寂しさ、痛みのを残した。
そうならないようにした方が良いのかもしれない。でもそれがあったからこそ、ここに来る直前までの……俺の知る彼女達が居たのではないのか。世界の流れを変えてしまえば、彼女達の存在そのものを変えることになるのでは?
だが……それでもやる価値はあるように思える。
何故なら行く時間軸にもよるが、おそらく全てを変えることは不可能に近い。だけど
もしも……あのとき俺がプレシアを助けられていたのなら。
もしも……アインスが空へと還らなければならないと事前に知っていたのなら。
もしも……なのはを特別扱いせず、抱えていたものに目を向けていたなら。
アリシアの言うように少しだけでもあいつらにとって幸せな時間を増やせるのかもしれない。
それによって俺の知るあいつらとは別の道を歩むことになる可能性はある。だが……大切なのは
「うん……そうだよ。これから行くことになる世界からすれば、わたしやあなたは異物。見知った人間は存在していても、わたし達のことを知っている人間はいないの。どんなに姿・形は似ていても、そこにいる人達はあなたの知っている人達とは別人。過去を変えれば未来が変わるように……流れを変えればその後どうなるか誰にも予想できなくなる。あなたの知っている彼女達じゃなくなるかもしれない」
でもね……
「あなたの知っているように世界が進むとも限らないし、もしも……の可能性に溢れてる。それでも……その世界のあの子達が自分で満足できる答えになったのなら、違った道に進んでいいとわたしは思うんだ。人にとっての幸せはひとつじゃないんだから」
「そうだな……」
「答えは決まってる気がするけど、あえて聞くよ……あなたはどうする?」
そんなの決まっている。
アリシアの言うように俺の知っている彼女達ではないだろう。根っこは同じであっても、俺という存在がない世界に行く以上、俺のことを知る者はいない。ならば俺の知る彼女達とは異なっている点があって当然だ。
でも俺はその世界で何が起きるかを知っている。
全てを変えるなんて言えないけども、少しでも幸せな時間を過ごしてほしいという想いがある。
それはもしかすると彼女達の人生を歪めてしまうことになるかもしれない。しかし、俺の知るものに似た流れで世界が進むのだとしたら……悲しい出来事が多すぎる。
それを少しでも無くし、俺にとって大切だった人々をわずかにでも笑顔にすることができるのならば、やってみる価値はある。
「俺は……もしもほんの少しでも流れを変
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