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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
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そうだよ」
アリシアはにこりと微笑む。
フェイトのオリジナルとは知っているが、こうして見ると見た目は似ていても別人だと感じた。
何故ならこの子の笑みは、明るく活発な印象を受ける。対してフェイトは穏やかで優しげな笑みを浮かべていた。プレシアがふたりが同一の存在ではないと思ったのも頷ける。
「ふふ、そう思えるのはあなたがフェイトのことをきちんと見ていたからだろうけどね」
「……君は人の心が読めるのか?」
「あはは、わたしにはそんな力はないよ。魔導師としての才能もあまりなかったしね。あなたの考えが分かるのは、ここはそういう特殊な空間だからだよ」
あなたにもわたしの心の声聞こえるでしょ?
と、アリシアは口を開いていないのに俺の中に声が届いた。信じがたい現象ではあるが、こうして現実に起きてしまっている以上、信じないわけにはいかない。
そもそも、俺は《魔法》という存在を知っているし、《ロストロギア》といった時として奇跡的な力を秘めた存在も知っている。心が通じ合うくらいの現象でパニックを起こしたりしない。
「思考が読める理由は分かった……ついでにいくつか質問したいんだが」
「どうぞどうぞ」
「まず最初に……どうして俺はこんな場所に居るんだ?」
少し記憶が曖昧になっているが、俺ははやてに誘われて機動六課に出頭し……それでヴィヴィオに出会って、最終的にはジェイル・スカリエッティが起こした事件を解決。それで機動六課が解散された……そのあとは技術者の仕事をベースに生活を送っていたはずだ。
ロストロギアに関わる仕事はしていなかったのに、どうして今居るような不思議な空間にいるのだろうか。ここに来る直前のことも分からないので見当がつかない。
「それはね……うーん、ちょっと説明しにくいんだけど……神様って存在信じる?」
「神様? ……基本信じてはいないが、いないとも言い切れないな。無数の次元世界が存在している以上、神様みたいな存在がいる世界もあるかもしれない」
俺の言葉にアリシアは、肯定的な返事をありがとうといったニュアンスの言葉を口にし、続きを話し始める。
「ここはね、神様が作り出してる空間なんだ。だからあなたの中では死んでいるはずのわたしが存在しているし、言葉を発しなくても会話することが出来る。あなたがここに居るのは、神様に呼ばれたというか選ばれたからかな」
にわかには信じがたいことではあるが、目の前には俺の記憶ではすでに死んでいるはずのアリシアの姿がある。
それにこの空間は魔法で作られているようには見えない。魔法とは別の力が働いているような気がする。
またアリシアが嘘を言っているようにも見えないため、心から納得はできなくても割り切ることはできる。ただ……
「……どうして俺が選ば
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