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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
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い決意を感じる。彼女ははやてに何を言われようとも、儀式をやめるつもりはないようだ。
『あかん! わたしがきっと何とかする。暴走なんかさせへんて約束したやんか!』
『その約束はもう立派に守っていただきました』
『リインフォース!』
『主の危険を払い、主の身を守るのが魔導の器の務め。あなたを守るための、最も優れたやり方を私に選ばせてください』
『……そやけど』
弱々しい声と共にはやての目から涙が溢れた。
その姿を見た俺の胸の内に、自分がやったことは正しかったのかという疑問が湧き上がってくる。自分が正しいと思ったことが、他人にも正しいことだとは限らない。俺が行ったことは、はやてを苦しめているだけなのではないか。
『ずっと悲しい思いしてきて……やっと! ……やっと救われたんやないか』
『私の魂は、あなたの魔導と騎士達の意思の中に残ります。私はいつもあなたの傍にいます』
『そんなんちゃう、そんなんちゃうやろ!』
『駄々っ子はご友人に嫌われます。あなたの大切な彼も困っていますよ』
ゆっくりとはやてが俺の方を振り返る。
涙を流している彼女の顔に思わず顔を背けたくなったが、ぐっと堪えて視線を重ねた。俺は自分で思っている以上にひどい顔をしているのか、はやては何も言わない。溢れる涙で何も言えないのかもしれないが。
『ですから聞きわけを我が主』
『……リインフォース!』
一度俯いた後、はやてはリインフォースの元へ向かい始めた。しかし、雪で隠れていた石に車輪がぶつかり横転してしまう。
反射的に駆け寄りそうになるが、リインフォースに視線を向けられ足を止める。
――はやての思いは分かる……俺もリインフォースを救いたい。だけどリインフォースの思いも理解できるし、はやてのことを考えるならば彼女の意思を尊重することが正しいのだろう。
『なんでや……これからやっと始まるのに。これからずっと……幸せにしてあげなあかんのに』
倒れた状態のまま泣くはやてを見て、リインフォースは魔法陣のぎりぎりまで歩み寄り片膝を着く。俯いていたはやてもそれに気づき視線を上げた。
『大丈夫です。私はすでに世界で一番幸福な魔導書ですから』
『リイン……フォース』
リインフォースは優しげな笑みを浮かべるとはやての顔に付いていた雪を払い、彼女の頬に優しく手を添える。
『我が主、ひとつお願いが……私は消えて小さく無力な欠片へと変わります。もしよろしければ、私の名はその欠片ではなく、いずれあなたが手にするであろう新たな魔導の器に与えてもらえますか?』
はやては返事を返せずにいたが、リインフォースは彼女から手を放すとさらに続ける。
『祝福の風リインフォース。私の願いは、きっとその子に継がれます』
『……リイ
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