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転生とらぶる
ガンダムW
1719話
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の……のように感じられる。
 勿論内心では本当に嫌だと思っているのかもしれないが。

「これでようやく戦争も終わるか。であれば、俺は構わん」
「へぇ」
「……何だ?」

 五飛の言葉に思わず感心の声を上げると、鋭い目付きで睨まれる。
 原作では兵士……そして戦士の存在意義について強く悩んでいた五飛だったが、この世界ではその辺りはそこまで強く悩んではいないらしい。
 もっとも、それは今だけであって、この戦乱が終結した後でどう思うのかは、分からないが。
 ただ、原作で五飛が兵士としての自分の存在意義に迷い、結果として所属したバートン財団は、既にこの世界では消滅している。
 いや、宇宙ではかなりの勢力を持っている財団だけに、本当の意味で消滅はしていないのだが、デキムやマリーメイアといった面子は既に行方不明になっており、現在バートン財団は連合軍の指揮下に置かれていた。
 普通ならバートン財団に勝ったトレーズ派では? と思わないでもないが、そのトレーズ派は既に宇宙から完全に撤退している。
 そうなると、結果として宇宙に残っている勢力は連合軍だけであり、当然のようにセプテムが今のバートン財団を放っておく訳がない。
 そんな訳で、まさに漁夫の利を得たのが連合軍だった。
 勿論トレーズ派が連合軍と行った交渉では、この件が交渉材料の1つとして存在したのは間違いないだろうが。
 そうでもなければ、連合軍がトレーズ派をあっさりと見逃す筈もない。
 特にトレーズ派は、マリーメイアを確保していたのだから交渉が物別れに終わった場合、確実に死に物狂いになっていただろうし。
 そんな訳で、五飛がバートン財団に所属するというのは不可能だ。
 ……そう言えば、マリーメイアはともかく、デキムはどうなったんだろうな?
 自分の娘を政治利用しようとしたデキムを、トレーズが許すとも思えないし。
 それ以前に、トレーズ教の狂信者たるレディ・アンがデキムを許すとも思えない。
 ま、そうなればデキムは自分のしでかした愚かしさを後悔しながら死ぬだけだろう。
 俺がそれを気にする必要はない、か。

「ともあれ、理由は色々とあるが、これでこのW……いや、この世界で広がっていた戦乱もある程度は収まる事になる筈だ。そうなれば、俺達シャドウミラーの活躍もこれまでよりは大分少なくなると思う。どうするのか、それはそれぞれで考えておけ」

 中東連合とサンクキングダムと協力関係を結び、ロームフェラ財団が降伏する。
 そうなれば残る敵はトレーズ派のみとなる。
 そしてトレーズ派はMDを使わないだけに、今の連合軍にとっては対処しやすい相手だ。
 ……ノベンタに行方を尋ねた4人のように、影響力がありながらまだその所在が掴めない奴もいるが。
 けど、しまったな。こうなるん
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