27部分:第三話 関羽、趙雲と死地に赴くのことその二
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第三話 関羽、趙雲と死地に赴くのことその二
「二人共な」
「そ、そうか」
「そんな、私が美人だなんて」
「だが。子持ちだとはな」
兵士は今度はこんなことを言ってきた。
「いや、これは意外だった」
「待て」
関羽はすぐに兵士に言い返してきた。
「今何と言った!?」
「貴殿の娘ではないのか?こっちの娘は」
張飛を見ての言葉である。
「違うのか?それは」
「違う、絶対に違う!」
関羽は焦った顔になってそのことを必死に否定してきた。
「何故私が母親なのだ!?」
「違うのか」
「そうだ、違う」
とにかくこのことを必死に否定するのだった。そうしてそのうえで今城の中に入った。そうして領主の前に案内されるのだった。
「待たせて済まない」
暫くしてその声と共に二人の美女がやって来た。今三人は庭の天井がある円席に案内されていた。そこに座る三人に対しての言葉だった。
赤い髪を髷の様に後ろで束ね前の方は前髪立ちにしている。はっきりとした赤い目をしていて凛としたものを見せている。オレンジの肩のない上着に白い鎧、そしてスカートは短く紺色だ。スカートの前垂れはオレンジでブーツも同じ色だ。その彼女がまず名乗ってきた。
「私は公孫賛という。字は伯珪という」
「貴殿が公孫賛殿か」
「そうだ。関羽殿だったな」
微笑みながら関羽の名を呼んでみせてきた。
「名前は度々聞いている。山賊退治の黒髪の美女だったな」
「美女かどうかは知らないがな」
そこは微笑んで返す関羽だった。
「だが山賊退治はしている」
「そうか。そしてだ」
「趙雲だ」
次に名乗ったのは白く袖は長くスカートの部分は極端に短い着物を着た美女だった。袖のところには黄色い蝶の模様があり胸の部分が大きく開いている。帯は見事な紫だ。ハイソックスは白である。髪は水色で短く切り揃えている。紫の瞳を持つ目は一見すると楚々とした美しさを見せているが同時に知的なものも見せている。その美女がここで自らの名を名乗ってきたのである。
「字を子龍という」
「そうか。趙雲殿か」
「覚えておいてくれたら幸いだ」
「わかった。では覚えさせてもらう」
「ではかけてくれ」
ここでまた公孫賛が言ってきた。
「ゆっくりと話がしたい」
「わかったのだ」
「それでは」
張飛とナコルルが頷く。そのうえで席に座る。そうして五人で話に入るのだった。
「まずはだ。趙雲はだ」
「うむ」
「今は私のところで客将をしてくれている」
こう話す公孫賛だった。
「戦いだけでなく政治もできる。おかげで非常に頼りになる」
「どうということはない」
趙雲はクールな言葉でこう言うだけだった。
「それよりもだ。公孫賛殿」
「うむ、そうだったな」
公孫賛の方が逆に応える。そし
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