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ドリトル先生と悩める画家
第六幕その十三

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「それはないよ」
「だったら安心だね」
「若し僕が悪いことをしてもね」
「それはないのなら」
「踏み潰されたりしないなら」
「あの大きさは確かに凄いけれどね」 
 まさに特撮ものの怪獣や巨大ロボットみたいにです。
「絶対にないよ、あとね」
「あと?」
「あとっていうと?」
「明日香もまた行きたいね」
 奈良県のそちらもというのです。
「明日香村ね」
「ああ、あそこね」
「奈良の前に都だったっていう」
「あの村ね」
「あそこにも行きたいんだね」
「うん、あそこも学問の場所だよ」
 奈良市と同じくというのです。
「だから行きたいね」
「あそこも色々とあるね」
「鬼のまな板とかあったね」
「日本の鬼が出たっていう」
「そうした場所があるわね」
「あれは伝説で実は古墳だったみたいだけれどね」
 実際に鬼がいた訳ではないというのです。
「確かにそう見えるね」
「そうそう、大きくてね」
「鬼がいたんじゃないかって」
「それで人を襲っていたのかもって」
「そう見えるけれどあそこに鬼はいなかったよ」
 このことは間違いないというのです。
「そのことは安心してね」
「だといいけれどね」
「じゃあ安心してね」
「明日香村にもまた行きましょう」
「機会があれば」
「興福寺とかにも行ってね」
 先生はそちらにも行こうと思うのでした。
「フィールドワークをしたいね」
「何かとだね」
「あそこでやることも多いわね」
「観て回るものは」
「学ぶにあたって」
「奈良県も京都府もそうなんだよね、日本は学ぶべき場所が多い国だけれど」
 その中でもというのです。
「この二つの場所は特別だね」
「何かとね」
「お寺も神社も多くて」
「古墳とかもあったりして」
「素敵な場所ね」
「だから行きたいね、そしてそうした場所に行ってもね」
 こうも言った先生でした。
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