第六幕その八
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丁度太田さんとお会いしました、太田さんは描きかけの絵を熱心に描いていました。その太田さんと挨拶を交えてからです。先生は昨日思ったことを聞きました。
「今は何処に住んでるのかな」
「ああ、お家ですか」
「何処なのかな」
「生まも育ちも大阪です」
「あっちなんだ」
「はい、大阪の住吉区に住んでいて」
そしてというのです。
「そこから電車で通っています」
「そうだったんだね」
「いい街ですよ」
大阪のことをです、太田さんは先生ににこにことしてお話しました。
「最高に楽しくて賑やかで」
「そうそう、大阪はね」
先生も大阪についてにこりとして応えました。
「とても楽しい街だね」
「食べものも美味しくて」
「難波なんか最高だね」
「よく行きます、梅田も」
太田さんはすっかり乗って言うのでした。
「大阪のあちこちに行ってそうして」
「楽しんできたんだね」
「今もです」
現在進行形でというのです。
「そうしています」
「自宅の周りとかも」
「はい、実家から通っていますけれど」
お家はそこだというのです。
「近くに住吉大社があって」
「ああ、あの」
「あの大社をご存知ですか」
「うん、何度か行ったことがあるよ」
「そうですか」
「関西でも屈指の社だね」
「そうです、お正月なんか凄いんですよ」
参拝する人で、です。
「あそこは」
「そうらしいね」
「子供の頃からよく行って出店でたこ焼きとか食べてます」
「たこ焼きもいいね」
「あっ、先生たこ焼きも」
「大好きだよ」
日本に来てからそうなりました。
「お好み焼きも焼きそばもね」
「じゃあ金龍ラーメンや自由軒のカレーも」
「あっ、難波のだね」
「お好きですか?」
「どちらもいいね、あと蓬莱の肉まんや餃子、それに北極のアイスキャンデーも」
そうしたものもというのです。
「好きだよ」
「あっ、先生通ですね」
「そうかな」
「何かかなりの大阪通ですね」
「ううん、日本にいてね」
「大阪のこともですね」
「何度も行ってるよ」
何しろ神戸のすぐ傍にある街です、それだけにです。
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