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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
267部分:第二十二話 ガルフォード、見てはいけないものを見るのことその十一
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見回りで気付かれない人間なんていないわよ」
「そうだよな。じゃあ俺が見たのはやっぱり夢か」
「きっとそうよ。疲れているのではなくて?」
 荀ケはガルフォードを本気で気遣っていた。
「覇王丸程じゃないけれどあんたも立派な心の持ち主なんだから無理をしたら駄目よ」
「そこで覇王丸が出るのかよ」
「まあね。それはね」
 それについてはいささかバツが悪そうに返す荀ケだった。
「それでもよ。あんたも思うところがあってあえて故郷を出たのよね」
「ああ、そうさ」
「それで犬達まで助けて密航までして忍者になって正義の為に戦う」
 それこそがガルフォードだった。
「そうそうできることじゃないから」
「だから無理するなっていうのか」
「少なくとも休める時には休みなさい」
 やはりガルフォードを気遣っていた。

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