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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第593話】
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那の一瞬、舞うように攻撃を避けたその瞬間、イザナギの身に装着されたイザナミ各パーツが一斉に外れ、直ぐ様合体し人型形態に。
バイザー・アイに光が点ると同時に瞬時加速――クサナギの巨体を揺らす体当たりの一撃を決めた。
その一撃に取れていた連携が崩れ、美春、美冬と驚きの表情を見せた。
その一瞬をヒルトは逃がさなかった。
「イザナギィィィッ!!」
叫びは轟き、学園全体を木霊する。
声に呼応するイザナギ、コア・クリスタルが目映い光を放つ。
全身の可変展開装甲が開き、ハイパーセンサーに表示された【限界解放瞬時加速《オーバー・リミット・イグニッションブースト》】をタップ――可変展開装甲から放出された粒子と共に周囲に陽炎が立ち上った。
次の瞬間、周囲に衝撃波を放ち、爆発的な加速力で美冬に迫った。
『主君!』
雅の声と共にイザナミは分離――イザナギが加速する中、各パーツはイザナギに装着されていく。
体勢を崩した美冬の強化外骨格クサナギ――衝撃波が機体を揺らした次の瞬間、多角的機動を描いたヒルトの包囲攻撃を受けた。
あまりの速さで切り刻まれていくクサナギと共に減少していくシールド・エネルギー――五〇〇あった数字があっという間に〇へ。
小さく煙を吐き出すクサナギを強制排除した美冬はそのまま戦闘続行不可能となった。
衝撃はあったものの、美冬に外傷も無ければ内部ダメージもなかった。
何が起こったか理解する頃には、ヒルトによってシールド・エネルギーを減らされ、戦闘続行不可能な状態になっていた美冬。
「美冬がやられた? ……やっぱヒルトって凄い!! でもね、美春もまだやられてないからね!」
単一仕様【天叢雲剣】によって光刃を纏った天狼を振るう美春。
光波となり、斬撃が飛ぶも限界解放瞬時加速中のヒルトに掠りもしなかった。
刹那、一瞬で間合いへと入ったヒルト――その眼は紅蓮の輝きが宿っていた。
零距離接近――次の一撃で美春は負けるという直感があった。
だけど、わざと負けるなんて事は美春は選べない、最後まで全力で戦う――そして、二撃目を振るう。
残光を残す斬撃は、唐突にヒルトが消えた事によって空を切る結果に――。
光が屈折し立ち上る陽炎、そして、幻の様に現れては影の様に消えるヒルト。
ハイパーセンサーでも目視でもヒルトを見つけられない美春。
「【陽炎幻影】……! これが俺の、新たな単一仕様だ!!」
刹那の一瞬――シールドバリアーを切り裂く一撃が走った。
揺らめく陽炎――見える幻影から姿を表したヒルトの一撃で、美春のエネルギーは〇へ――同時に試合終了のブザーが
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