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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第593話】
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ちゃったわね」
「いえ、大丈夫ですよ」
そう告げるヒルトに、申し訳なく眉根を下げたレイアート。
「六連戦お疲れ様。 ……有坂君、最初に言った条件の半分過ぎました。 正直、君がそこまで戦えるとは思っていませんでした。 代表候補生の一人か二人、勝てばいい方だと思っていましたので」
実際の所、代表候補生選出の条件はここまで厳しくない。
とはいえ、高い目標を出されて何処までいけるか、どれだけ実力を見せられるか――だが少なくともこの学園にいる教員生徒に関してはヒルトの評価は上がったのが確実だった。
「……勝てたのは運もありますよ、ギリギリの戦いもありましたし」
「ええ、でも貴方は勝ちました」
レイアートは柔らかな笑みを浮かべ、ヒルトに告げ、更に言葉を紡ぐ。
「今日の試合を一度委員会議員に見てもらおうと思ってます。 篠ノ之箒さんに勝利した事で反対する者も少ないでしょう。 ……後の試合は君自身、何処までいけるかの腕試しだと思って頑張ってください。 ……では、失礼するわね?」
そう言って立ち去ったレイアートを見送るヒルト、時計を確認するとそろそろ休憩時間が終わろうとしていた。
「……腕試しか。 ……だけど、条件は専用機持ち全員に勝つこと」
栄養ドリンクを飲みほしたヒルト――疲れた身体に今一度力が戻ってくるのを感じた。
『これより、第七戦目を開始致します。 なお、この試合は有坂君には二人相手をしてもらいますのでご了承くださいますよう、お願いします』
――二対一、正直勝てる見込みはないかもしれないが、弱音を吐いても意味はない。
力が戻った身体を起こし、イザナギを身に纏ったヒルトは改めて立ち位置へと飛んでいった。
そして、待ち構えていたのは美冬と美春の二人の妹――。
「お兄ちゃん……ごめんね。 ……本当は二対一で戦いたくないけど――」
「戦わないと、ヒルトを代表候補生にしないってあのおじさんが言ってた! ……むぅ、人間悪いやつも多すぎッ!!」
憤る美春――二人の機体にはそれぞれパッケージが装着されていて、美冬はIS用強化外骨格【クサナギ】――明らかな巨体は威圧感を放っている。
一方の美春の村雲・弐式『森羅』、高機動展開パッケージ【ナルカミ】を装着している。
あれは外付け用の展開装甲――機能特化型の一つだ。
正直、二対一でも厳しいのにパッケージまで――そう思っていると母さんからのオープン・チャネル通信が開いた。
『ヒルト。 今から貴方を援護する機体を出撃させるわよぉ? 教職員、列びに生徒の皆様、決して慌てないでねぇ♪』
通信が切れると同時に、学園整備室か
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