ガンダムW
1718話
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いるのなら、俺にとっても問題はないだろう。
従業員の言葉に、安堵の息を吐く。
実際問題、大シャコ貝の料理は非常に楽しみにしていた料理だ。
ドリアンも、何気に初体験だしな。
そう考えれば、この料理を食べる事が出来るというのは、俺にとって非常に嬉しい事だった。
「では……取り分けはどうしましょう? こちらでやっても構いませんが」
「ああ、頼む」
従業員は俺の言葉に頷き、皿に料理を取り分けていく。
南国漁村とは良く言ったもので、皿に取り分けられてテーブルの上にそれぞれ置かれると、より周囲に甘い香りが漂う。
イメージ的な問題だろうが、南国の漁村ではこういう臭いがするんだろうなと思えるくらいには。
にしても、料理名から考えるとこの料理はジャンル的に中華料理なのか?
幾らか空間倉庫に収納して、後でピースミリオンにいる凛に食べさせてやるか。
「美味っ!」
料理を口に運び、最初に賞賛の声を上げたのはデュオだった。
これが中華料理なら、箸を使って食べるのが相応しいのかもしれないが、元々箸というのはあまり一般的ではない。
結果として、この料理も食器としてナイフとフォークが用意されていた。
美味い美味いと叫ぶデュオを横目に、俺もまたフォークで大シャコ貝の身を口に運ぶ。
程良い歯応えは、火の通り具合が絶妙な証拠だろう。
肉とか魚もそうだが、火を通し過ぎるとそれは非常に固くなってしまう。
かといって、中途半端に生だと大シャコ貝の身の食感もまた今一つのものとなる。
そう考えれば、やはりこのくらいの火の通し具合が最適なのだろう。
ドリアンの臭いを消す……いや、変えるのも、火を通す必要があっただろうし。
果物の女王とか王様とか言われてる通り、ペースト状になっているドリアンは物凄い存在感を持つ。
それでいて大シャコ貝の身と競り合っているのは、調理した料理人の腕の良さの証か。
……何だか、料理は勝負だとか聞こえてきたような気もするが、これは恐らく俺の気のせいだろう。
そんな風に考えながら、俺達は南国漁村と名付けられた料理を食べていく。
確かに言われた通り、果実酒のアルコールは完全に飛んでいるらしい。
いつもであれば、アルコールを一口飲んだ時点で自動的に意識がシャットダウンされるのだが、そんな事もないし。
「美味い、これ美味いぞ!」
料理を食べながら再びデュオが叫び、俺を含めて他の面子もその言葉に頷きながら南海漁村を口に運ぶ。
パパイヤは熟した物の他にも、若いパパイヤ……俗に言う青パパイヤも混ざっている。
それが火を通されてもまだきちんと食感が残っており、大シャコ貝とはまた違ったアクセントとなっている。
以前誰か……いや、料理に関してだし、四葉から聞いた
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