264部分:第二十二話 ガルフォード、見てはいけないものを見るのことその八
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第二十二話 ガルフォード、見てはいけないものを見るのことその八
「誰がおばさんよ。私とあんたは同じ歳じゃない」
「そうなんです。同じ歳なんです」
荀攸は笑って曹操に話した。
「私達は」
「そうだったのね。見てそうかしらとは思ったけれど」
「全く。叔母と姪でも一緒に育てられたじゃない」
「誕生日の方は私の方が先で」
「だからそういうこと言わないのっ」
荀ケは姪に対してむきになって話していた。
「それに曹操様の御前よ。もう少し慎みなさい」
「それはいいわ」
曹操はそれはいいとした。
「別にね」
「そうですか」
「それで荀攸」
「はい」
「まずは桂花について色々と仕事をしなさい」
こう彼女に命じるのだった。
「それから然るべき役職に就いてもらうわ」
「わかりました」
「そして」
そうしてだった。さらに彼女に問うた。
「貴女の真名は何というのかしら」
「水花です」
こう名乗るのだった。
「宜しく御願いします」
「わかったわ。水花ね」
曹操は微笑んでその名前を復唱した。
「こちらこそ宜しく御願いしますね」
「はい、わかりました」6
「それでだけれど」
そうしてだ。今度は曹操の方から言ってきたのだった。
「私は貴女の真名を呼ばせてもらうわ。それでね」
「それで?」
「貴女にも私の真名を呼んでもらうわ」
そうしてもらうというのである。
「それでいいわね」
「いいのですか?それは」
荀攸も流石に曹操の今の申し出には驚きを隠せなかった。
「あの、まだ今家臣になったばかりですけれど」
「いいのよ」
しかし曹操は微笑んで彼女に答えた。
「私がいいって言ってるのだからね」
「そうなのですか」
「家臣には真名で呼んでもらうようにしているのよ」
曹操はこうも話した。
「だからね。それでね」
「はい、それでは」
「では水花」
「はい」
あらためての話だった。
「これから宜しくね」
「わかりました、華琳様」
こう話してだった。そのうえで荀攸は曹操の家臣となった。曹操にも一人あらたな人材が加わったのだ。しかしここでガルフォードが皆に話していた。
「辮髪のビキニパンツ一枚の髭の男?」
「それにタキシードに褌の男?」
「何だそれは」
誰もが彼の言葉に首を傾げさせる。
「一体全体」
「そんな不気味な男見たことないけれど」
「そうだよな。ちょっと」
「何、それ」
「いや、俺も最初は夢で見ただけなんだ」
酒場であった。ガルフォードはここで曹操陣営に加わっている主だった者達に対してあの夢のことをこと細かに話していたのだ。
そのうえでだ。かなり狼狽もしていた。
「その二人が国を破壊し尽くしたんだよ」
「凄い夢ね」
響も思わず言って
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