第32話<瑞雲>
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赤くなっている。
「いいから、行けっ!」
「了解」
妖精は敬礼をして、いったん引っ込んだ。
簡易飛行甲板とはいえ瑞雲は最大で3機、搭載出来るようだ。
今日は試用なので2機だけ。
日向は何度か構えの角度を変えつつカタパルトの具合を見ている。やがて瑞雲の位置と、射出角度が決まったらしく公園の芝生の上で飛行甲板を構えた。
「瑞雲、射出します」
「ラジャー」
パシュッという音と共にハルともう一人の妖精は相次いでカタパルトから射出された。夏の青い空に向けて2機の瑞雲が綺麗に飛び立った。
「よし、良いぞ」
日向は呟く。そういう彼女も良い表情に戻っている。やはり航空機を運用してこその航空戦艦だな。
一時は、どうなるか? と思った。だが、これこそ、いつものお前なんだ。
私もホッとした。
しばらく公園の上空を旋回して緩急を付けながら飛び交っていた瑞雲たち。やがて安定したエンジン音が響くようになり、ハルが言った。
「特に問題はない、このまま索敵に入る」
「了解、頼んだぞ」
『ラジャー』
日向の命令で、2機は旧市街上空へと散って行った。
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