第4章:日常と非日常
第108話「科学者の来訪」
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アリシアの方は見たので、今度は葵の方を見る。
ギギギギギギギギギィイン!!
「っと!」
「っ、躱された...!」
「やぁああっ!!」
「っ....!」
アリサの刀を正面から全て受け流し、すずかの氷の術による拘束を回避。
そこへ司と奏が槍と刀二振りで斬りかかるが...。
「....だいぶ様にはなってきたね。」
「蝙蝠に...!」
「当たらない...。」
蝙蝠となって、僕らの前に現れる事で回避する。
...やっぱり、基礎能力で言えば葵はダントツだな。霊力だけとはいえ圧倒してる。
「アリサちゃんとすずかちゃんで一人前。司ちゃんと奏ちゃんはそれぞれ四分の三人前って所かな?司ちゃんと奏ちゃんは元々魔法で何度も戦ってるから、戦い方は心得てるからね。」
「なるほどな...。」
順調...と言った所か。
アリサは思い切った攻撃が得意で、すずかはそんなアリサの動きをよく見て的確に援護をしている。司や奏は魔法としての戦い方が染みついてるから、どうしても無理にアリサとすずかに動きを合わせる形になっている...か。
「(元々霊術使いとしても戦えるように...って事だから、連携はそこまで重要視する必要はないか。...でもまぁ、僕としては中途半端にしたくないな。)」
「じゃあ、アリシア。最後に一試合するわよ。」
「ええ〜...。」
僕がそんな考え事をしている間に、椿とアリシアが模擬戦を始める。
アリシアは既に疲労してるから面倒臭そうだが...。
「それじゃあ、行くわよ!」
「うー...よしっ!」
頬を叩き、アリシアも気合を入れ直して仕掛ける。
武器は刀と弓。そして懐には御札も多数持っている。
近接をするための刀、弓道の経験から弓、そして霊力を生かすための術って所だ。
「アリシアちゃん、凄い成長スピードだよね。」
「まぁ、器用だからな。理論とかを交える御守りはまだまだ先は長いが、戦闘に関してはセンスもあってだいぶ上達している。」
司の言葉に、僕はそう返す。
アリシアは理屈を並べるより感覚で動いて考えるからな。
現に、椿との模擬戦でも、そんな感じだ。
矢や術の精度、刀の扱いは未だ椿に劣っているが、機転が利いているからすぐにはやられないように立ち回れている。
...まぁ尤も、まだ未熟なのには変わりないけどな。
「じゃあ、今日はここまで。帰り道に気を付けなさいよ。」
「あ〜、疲れたよ〜...。」
しばらくして、今日の分の特訓が終わって各々家に帰る。
結局、アリシアは少しは踏ん張ったけど椿にあっさり負けたという結果だった。
「しかし、以前までは一度
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