第二十五話 力の誕生日
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ンター通いでありストレスがたまるとよくここへ来るのであった。
すると
「待ってたよ・・・南力!」
「お!カナタ!」
バットを持って現れたのは近所に住む少女カナタであった。そして力にバットを突き付けた。
「勝負だよ!・・・南力」
「おう!上等じゃねえか!!」
「なんや乱闘でもするんか?」
力のやり取りを見ていつもの不健全なスポーツをやるのかと思ったら・・・
「いっけえええええ!!」
「おっりゃあああああああ!!」
超光速のピッチングマシン相手にバッティング勝負する力とカナタ。10球中より多くホームランを打ったら勝ちと言うルールである。
なお何でこんな事をやっているかというと力が何故かカナタと神社で出会った事でありカナタが決闘を仕掛けてきたのだが神社での戦いは罰が当たるという事で、この海鳴バッティングセンターでホームラン勝負という健全なスポーツで勝負する事になったのである。
今のところ5勝5敗5分けという五分五分の戦績である。
勝負が佳境に入ると・・・
「あら?」
勢いが余ってファールになってしまう力。
「よし!もらった!あれ?」
力のエラーにカナタは勝利を確信すると飛距離が足りなくヒットの判定になってしまった。
この勝負はヒットを打っても得点にならない勝負内容である。
そして両者10球中9本のホームランと言う引き分けになったのであった。
「ちぇ・・・引き分けか・・・それにしても・・・木製バットじゃ伸びないんじゃないの?」
「ムカ!俺は木製バット派なの!?」
カナタに指摘されるがこの男野球に関してはこだわりがあるらしい。
「まぁ良いや次はボクが勝つ!そしてこの五分五分の勝負に決着をつける」
「良いぜ受けて立ってやるよ!」
そう言ってお互いの健闘を称え合って力が帰ろうとすると・・・
バキ!
「え?」
力愛用のバットが折れてしまった。
「ガーン!俺のバット!」
「・・・使いすぎて寿命になったか」
カナタとのバッティング勝負にとうとう寿命を迎えたらしい力のバット。
そして元気無さそうに帰るとスポーツショップの前を通った。
「はぁ・・・新しいバット欲しいな・・・けど母さんに頼んでも買ってもらえないだろうし・・・」
力が財布を取り出して中身を見て見ると全く入ってない財布。
「はぁ・・・これじゃおもちゃのバットも買えねえよ・・・ん?」
ショーウインドウを見る力はへばり付いた。
「ああ〜こういうバットでホームラン打ったらスカッとするだろうな〜」
と言いながらスポーツショップを後に帰ってしまうのだった。
すると入れ替わりにはやてが入ってきた。
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