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奇妙な暗殺教室
テストの時間 前編
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校庭にたどり着くと殺せんせーはサッカーゴールをどかしくるりと振り返るといつの間にか呼び出されていたイリーナに問いかけた。



「イリーナ先生、プロの殺し屋として伺います。あなたは仕事をするとき用意するプランは1つだけですか?」


「…?いいえ、本命のプランなんて思った通り行くことの方が少ないわ。不測の事態に備えて予備のプランをより綿密に作っておくのが暗殺の基本よ。ま、あんたの場合規格外すぎて予備プランが全部狂ったけど、見てらっしゃい、次こそ必ず……」



「無理ですねぇ〜では、次に烏間先生、ナイフ術で重要なのは第一撃だけです?」



「……第一撃はもちろん重要だが、次の動きも大切だ。戦闘でもその後の練撃をいかに繰り出すかが勝敗を分ける」






殺せんせーの意図を理解できない生徒をおかまいなしに殺せんせーは校庭の中心でくるくると回り出した。



「そう…先生方の仰るように、自信を持てる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる。対して君たちはどうでしょう。『俺らには暗殺があるからそれでいいや』と考えて勉強の目標を低くしている。



それは、劣等感の原因から目を背けてるだけです。もし先生がこの教室から逃げ去ったら?もし他の殺し屋が先に先生を殺したら?暗殺という拠り所を失った君たちには、E組の劣等感しか残らない。」



しかし、それは今のあいつらに一番足りない事だ。何事に対して自信がない。だから簡単に心が折れる。そして、殺せんせーはそんなE組の生徒たちにアドバイスを告げた。



「暗殺があることで勉強の目標を低くしている君達にアドバイスです。第二の刃を持たざる者は…暗殺者名乗る資格なし!」




殺せんせーが回ったことによって発生した竜巻が収まると、校庭は綺麗に手入れし、殺せんせーはE組の生徒たちに一つのミッションを与える。




「明日の中間テストでクラス全員50位以内を取りなさい。もしとれなければ先生を殺すに値しない生徒はいないとみなしここから出て行きます。」




殺せんせーの与えたミッションに誰もが驚き、自信がなかったが殺せんせーは言葉を続けた。



「先生は君達の刃をしっかり育てています。自信を持って振るって来なさい、ミッションを、成功させ笑顔で胸を張るのです。自分達が暗殺者であり……E組である事に??」



殺せんせーの発言に生徒1人1人の目が変わっていく中、丈一郎だけは浮かない目をしていた。



(奴の言ってる事は何一つ間違ってはいない。むしろ俺が奴の立場なら俺だって似た様な事を言うだろう。…だがなんだ?この得体の知れない不穏な空気は)



そして、
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