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奇妙な暗殺教室
テストの時間 前編
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蟻の法則を知ってますか?どんな集団でも20%は怠け、20%は働き、残り60%は平均的になる法則。



私が目指すのは5%の怠け者と95%の働き者がいる集団です。


『E組のようになりたくない』、『E組にだけには行きたくない』、95%の生徒がそう強く思うことで…この理想的な比率は達成できる」



「……成る程、合理的です。それで5%のE組は弱く惨めでなくては困ると」





「えぇ…今日D組の担任から苦情が来まして…


『うちの生徒がE組の生徒からすごい目で睨まれた』


殺すぞと脅されたとも」





……
………
…………


俺は隣にいる渚に目を向けると、ばつがわるそうに顔を背ける。まぁ、若干改竄されているし俺には関係ないからどうでも良いんだけどな




「暗殺をしているのだからそんな目つきも身につくでしょう。それはそれで結構…問題は、成績底辺の生徒が一般生徒に逆らうこと。それは私の方針では許されない。以後厳しく慎むよう伝えて下さい」



伝達事項を伝えた後、理事長は殺せんせーに何か投げ渡す。あれは…知恵の輪?



「一秒以内に解いてください」


「え!そんないきなり…」



慌てて殺せんせーは知恵の輪を解こうとする。だが……



「にゅ……にゃ……」



一秒後、結局解けることは出来ず、知恵の輪どころか本体まで絡まった。



(なんてザマだ…)


「やれやれだぜ…」



その姿に渚は開いた口が塞がらず、丈一郎は呆れてなにも言えなかった。



「噂通りスピードはすごいですね。確かにこれなら、どんな暗殺だってかわせそうだ。でもね殺せんせー、この世の中には…スピードで解決出来ない問題もあるんですよ。…では私はこの辺で」




そう言い理事長が職員室を出た時、丁度俺たちと目があった。



「やぁ!中間テスト期待してるよ!特に東城君!君なら直ぐにでも復帰できると思うから頑張りなさい!」



一瞬笑顔でそう言って、言い終わったと同時に無表情に変わり、その場を立ち去った。




「ねぇ…ジョジョ…」



「分かってる。皆まで言うな」



そう言い俺たちはそれぞれ帰路についた。そんな中俺は理事長に対して心の底から何かが燃え始めていたのを感じていた。






そして翌日


「さらに頑張って増えてみました。さぁ、授業開始です」



……もう大抵の事には驚かないと思っていたがこの先生は俺の想像をはるかに超えてきやがる。



「…どうしたの殺せんせー?なんか気合入りすぎじ
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