ガンダムW
1717話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
大きさを見れば当然だろうが。
「取りあえずこのまま太陽に当てていると悪くなるかもしれないから、冷蔵庫にいれたいんだが……入るか?」
「無理です」
きっぱりと断られる。
いやまぁ、この大きさを考えれば冷蔵庫に入らないとは当然かもしれないが。
だとすれば、この大シャコ貝はどうするべきか……
まぁ、いざとなったら紐か何かで結んで海に沈めておけば、死ぬ事はないだろうけど。
そうすると色々と取り出す時とか、陸地に戻る時とか面倒臭いんだよな。
「ああ、でも……」
俺がどうするべきなのかを考えていると、女が慌てたように再び口を開く。
「その、冷蔵庫は無理ですが、冷蔵室になら……」
「あるのか、冷蔵室」
「え? あ、はい。このクルーザーには用意されています。大勢を招待してパーティをする事もあるらしいので」
「なるほど」
その際の食材とかを保存しておくのに、厨房にある冷蔵庫だけでは足りない訳か。
まぁ、このクルーザーに何人くらいの人間が集まるのかは分からないが……それでも、20人や30人といった数であれば問題ないだろうし。
結局大シャコ貝は俺が冷蔵室に持っていく事でこの件は決着するのだった。
……ちなみに俺と一緒に潜っていたデュオは、そのまま俺の事をスルーしてスキューバダイビングを楽しんでいるらしい。
いやまぁ、それだけ俺を信頼しているという風に見る事も出来るんだが。
おのれ。大シャコ貝とドリアンの料理を作る時、側で見学させてやろうか。
大シャコ貝の方はともかく、ドリアンはかなりの悪臭だって話だし。
俺も嗅いだ事はないから、それが具体的にどんな感じなのかは分からないが。
「アクセル代表、これからどうされます? もう潜らないで休むのなら、何か冷たい飲み物でも用意しますけど」
「あー……いや、もう少し潜ってくる。出来れば獲物じゃなくて、純粋にスキューバダイビングを楽しみたいし」
そもそもスキューバダイビングというのは、何か獲物を獲ってくる訳ではない。
それでは、漁だ。
純粋に周囲の海中の景色を眺めるのが、スキューバダイビングなのだから。
「分かりました。では……えっと、その……出来ればこの貝を運んで貰いたいのですが……」
恥ずかしそうに告げる女。
まぁ、軍人であっても結局は普通の人間だ。
相当に重量のある……それこそ、下手をすれば女と同じがそれ以上の重量があってもおかしくない大シャコ貝を、1人でどうにかしろってのは無理な話だろう。
「分かった。ならこれを運んでからにするよ」
「……ありがとうございます」
そうして俺は冷蔵室に大シャコ貝を運び込み……再び海に潜るのだった。
『アクセル、ほら、これ見てよ。可愛
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ