旧校舎のディアボロス
使い魔ゲットします!
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ふざけんじゃねぇ!!
「でも、アレは女性型だぜぇ」
「最も、知りたくない事実でした」
その一言を聞いた瞬間、俺は崩れ落ち号泣した。
何故だ! あれが娘っこですかぁぁぁ!? こんな残酷な話があってもいいのか!?
「イッセー、世界は常に動いているわ」
俺の肩に手を置き、部長が言う。 そんな変動はいらないっス!
「でも清い目をしています。きっと心の清らかな女の子に違いありません」
・・・うん。アーシア、頼むからアレを女の子と呼ばないで。さっきから涙が止まらないんだ。
「あ、もう一体現れました」
朱乃さんの声を聞き、次こそはと期待の眼差しを向けて・・・。
「ヌンガァァーーーーー!」
同質の肉体した水色の漢《せいれい》がマッスルポーズで現れた。
・・・・・・・・・。
「うぅ、うおおおおおおおん」
「イ、イッセー君、そんな嗚咽を漏らすほどのことじゃないの?」
「木場ぁぁぁぁ。俺はファンタジーに夢を見ていたんだ。幻想的な美を求めていたんだ。部長はショー綺麗だから、夢を持ってしまうじゃないか。なのにあれぇ。どうして俺は総合格闘技の登場シーンみたいなものを見なければいけないんだッ! ファンタジーなんて大嫌いだ!」
「大丈夫。イッセー君の夢がかなうファンタジーもあるよ、きっと」
大号泣する俺の背を木場がさすって慰めてくれた。イケメンは嫌いだけど、ホントに良い奴だと思う。
「お! 見ろ」
ザトゥージが指差す。見れば、厳ついウンディーネが互いに睨みあってた。激しい敵意が辺りを支配し、両者が闘気で歪んでいた。すると・・・。
-ドゴッ!! バキィッ!! ゴッ! バガァンッ!-
ぶっ太い相手の腕が相手の腹部を打ち抜き、あるいはアッパーカットで顎を打ち抜く。
神聖な雰囲気を出す湖から一転して、闘技場と化していた。
・・・何してんの、この子たちは?
「縄張り争いだ。しかも、どちらも歴戦の猛者みたいだな」
顎に手をやりザトゥージさんが冷静に観察してうなずいている。
「縄張り争いって・・・。もっと、ファンタジーな戦いをするんじゃないですか? 精霊魔法とかそう言うのないんですか?」
「所詮、腕力が物を言う」
「・・・部長、帰っていいスか? そろそろ泣きますよ?」
もう泣いているけど・・・帰りたい! マジで帰りたいよ! ゲットしたって魔法とか使ってくそうにない。癒しでもないもん!!
「ハハハ! 見ろ、少年! 勝った方がキミの使い魔だ! ウンディーネの頂上決戦! 素敵なアドベンチャーだぜぃ!」
「ハハハじゃねぇぇぇぇ! アドベンチャーうるっせぇよぉぉ! こんなアドベンチャー願い下げだ!」
「な、名前はウンディーネのディーネちゃ
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