旧校舎のディアボロス
使い魔ゲットします!
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使い魔・・・」
「マスター・・・?」
「ん〜、今宵も良い満月。使い魔ゲットに最高だぜぃ! 俺にかかればどんな使い魔でも即日ゲットだぜぃ!」
何かいやにゲットって所を強く言うな〜、このマスターさんは・・・。
「彼は使い魔に関してプロフェッショナルですのよ」
「はぁ」
朱乃さんが説明してくれるが・・・本当にこの人を信用していいものか疑っちまう。
「さぁて、どんな使い魔がご所望なんだぜぃ? 強いの? 早いの? それとも毒持ちとか?」
「そうっすねぇ、可愛い使い魔とかいますかね? 女の子系とか」
俺の要求に、ザトゥージさんは途端に不機嫌な表情で舌打ちをする。
「チッチッチ! これだからあ素人はダメなんだぜぃ。使い魔ってのは有能で強いのをゲットしてナンボだぜぃ。すなわち個体の把握して、尚且つ自分の特性を補うような・・・」
「あのぅ、私も可愛い使い魔が欲しいです」
「おおぅ、分かったよぉ!」
わけの分からねぇ理論を語りだしたと思ったら、アーシアのお願いでやめて即返事をする。・・・なんなんだこいつ。
「この湖にはウンディーネと言う水の精霊が住み着いているんだぜぇ」
ザトゥージの案内で着いた場所は透明度の高い湖。キラキラと輝き、神聖な様相を見せている。
ウンディーネ・・・乙女! 清い! 美しいの三拍子揃い! 未来のハーレム王としては近くに置きたい。
耳かきとして膝枕させて、そしてそっと手を伸ばし、神秘溢れて止まないその、お、お、お、おっぱいをッ! たまらん! たまらなく興奮してきた!!
「あ、湖が!」
木場が指摘した場所が輝きだした。
「お! ウンディーネが姿を現すぞ」
「おお!」
俺は嬉々としてその場所へ視線を送った。さあ! 俺を幻想的な世界へ連れて行ってくれッ!
そこに現れたのは、キラキラと輝く金髪を揺らし羽衣を身に纏った・・・巨躯の存在。
「フンガァァーーーーーーー!!」
「な、なんじゃありゃーーー!?」
「あれがウンディーネだぜぃ」
ザトゥージさんの残酷な言葉が俺の耳に届く。
「いやいやいや! どう見てもあれは水浴びに来た格闘家ですから!! ほらあのぶっとい上腕二等筋、どう考えても人間の肉体を破壊するために鍛えこんだものじゃないか!」
「ウンディーネは縄張り争いが耐えないからねぇ。腕っ節が強くないと湖をゲットできない。精霊の世界も実力主義なんだぜぃ。にしても運が良いぜ少年、アレはレア度が高い! 打撃に秀でた水の精霊も悪くないぜぃ」」
「悪い! 癒し系っつうか殺し系じゃねぇか! あんな筋肉ウンディーネなんてはいらないんだよ、俺は!」
俺は無念の涙を流しながら、慟哭した。ちくしょう!
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