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リリなのinボクらの太陽サーガ
運命のエクスシア
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類と銀河意思の戦争を、経済活動のひとつにしてしまったんよ」

「人間とアンデッドの生存競争……無限に続く戦いを基にした“戦争経済”です。そして戦争経済の市場が拡大するということは、即ち戦火の拡大でもあり、無数の孤児や難民を増加させます。おまけにその人たちに力があることが判明すれば、孤児からも徴兵を募り、少年兵が増加することにもなってしまうです」

「力があるなら子供でも使う、というのは管理局が昔からやってきたことなんやけどな……。こんな形で見せつけられると、管理局が今までやって来たことのしっぺ返しを食らってる気分になるで」

それは私も同じだった。管理世界を立て直す方法なんて本当にあるのかと思うぐらい、管理世界の経済は切羽詰まっている。それが戦争経済によって徐々に回復傾向になるなんて、まるで管理世界……いや、魔導師は戦うため“だけ”に存在していると思ってしまうほどだった。私達の、人類の生存をかけた戦いは、今の世間的にはただの経済活動。極論ではあるけど、間違ったことは言っていない。戦争経済のために戦う魔導師なんて、それこそただの兵器、経済を回す歯車に見えた……。

そんなブルーな気持ちを抱きながらも地上本部に到着した私達は、クロノから議事堂に同席するよう指示された。首を傾げながらも、とりあえず指示された通りに議事堂に行くと、レジアス中将と彼の護衛に来たらしいゼストのほか、伝説の三提督などの高官がそろっていた。私とはやて、リインは慌てて身だしなみや佇まいを直し、彼らに頭を下げて挨拶を行うと、これからある重要な会談が始まる旨を伝えられた。そして、私達も護衛として呼ばれたため、その会談に私達の口出しは許可されていないが、いざという時に備えて待機していてほしいとのことだった。

ひとまず席は一列に横並びになっているため、クロノの右手側の席に私、左手側にはやてとリインが並んで座った。ちなみにリインの左隣はミゼット提督だから親し気にしているけど、私の右隣はゼスト、次にレジアス中将なので体格や威圧感で気持ち的に圧迫されてる気がした。正直、誰か席変わってほしい……。

「(ところで重要な会談って言われたけど、もしかしてオーギュスト連邦の偉い人が内密に来るのかな?)」

「(あ〜ホットライン通じて、今回の会談を開いた可能性はあり得るなぁ。あそこ、いくら鎖国に近いことしとるからと言って、接触を完全に断ったりはせえへんやろうし)」

「(もうこっちは一杯一杯でやってますからねぇ……特にイモータルと戦い続けた皆さんの疲労が。連邦がほんの少しでもこちらに力を貸してくれれば、反撃に転じるための準備も出来るんですけど……)」

「(うん……せめて今回の会談で、私達が少しでも休息をとれるようになれば良いね……)」

「皆さま、公爵デュマをお連れしました
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