暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic34これからのスカリエッティ家〜New Chief〜
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には厳しく、私を導いてくれた大恩人。泣いてる私に「花を添えてやってくれ」チンクが花を差し出してくれた。

「カンパニュラ。花言葉は感謝。お前にピッタリの花だと思い、残しておいた」

「あ・・・。ありがとう、チンク」

チンクから花を受け取って、すでにいろんな花に覆われたドクターの胸の上に「今までありがとうございました」これまでお世話になったことへの感謝と一緒に花を置いた。一礼してウーノさん達に向き直る。

(たぶん、今しかないよね・・・)

意を決して、ドクターの娘であるウーノさん達に伝えることにした。戦役終結後、六課に帰ったところで気付いた新着メール。

「実は、ドクターからメールが送られて来たんです。受信時刻はドクターの死亡推定時刻と一致していて、たぶんですけど・・・亡くなったことが引き金となって転送される遺書メールかと・・・」

私がそう言うとウーノさん達が目を見張った。いつ伝えようか、いつ観せようか、ずっと考えてた。でも遅くなればなるほどまずい気もして、スカラボに戻ったら伝えようと考えてた。

「・・・すずか。観せてください、この場で」

「ええ。ドクターが居るここで観たいわね・・・」

「死後に伝わるメッセージ・・・」

「ドクターが遺したかったもの」

「しっかりと受けとめなければな」

「うん」

ウーノさん達の思いに私は「判りました」と頷いて柩の前にモニターを展開、そしてドクターのメールを再生する。黒い画面が少し映った後、どこかの部屋が映ってドクターが『やあやあ』と手を振って出てきた。

『私はジェイル・スカリエッティ。時空管理局本局・第零技術部、愛称スカラボの部長だ』

モニターに映る生前のドクターの姿、声にまた視界が涙に滲み出す。

『これより私と娘たちは、実の兄であるプライソン・スカリエッティとその一派の研究所へと向かうう。何故ならばプライソンを殺害する任務を受け、それを承諾したからだ。奴は恐ろしい男だ。全くの無傷で攻略できるとは思えない。しかし、この命に代えてもプライソンを殺し、そして娘たちだけは無事に返すつもりだ』

ドクターの決意にドゥーエさんが「ドクターが生きてこその私たちなのに・・・」って漏らした。

『もし、もし万が一にも・・・私がプライソンと相打ちになってしまった場合。その最悪の結果を想定した時、私は遺された娘たちに伝えておかなければならない事があるため、このメールを遺した。この真実は、娘たちにとって辛いものになるだろう。それは、娘たちの出生の秘密だ。もし聴きたいのであれば、このまま再生してくれ。おそらくないだろうが、聴きたくない場合はここをタップしてくれ』

ドクターの横に矢印マークが表示された。私はウーノさん達にどうするか訊ねようとしたとこ
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