第9話 また会えた
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「何故だ?」
黒井は少女に聞いた。
「助けてくれたから」
そう言って少女は笑顔でトライサイクロンに乗り込んだ。
ーーー東京ーーー
黒井は少女の今の格好を見た。
服は白いワンピースだった。
時季は冬さすがにこれではまずいと思い行き付けの服屋で服を選んでいた。
黒井は服を選びそして選んだのが何故か水色の服に黒いスカートだった。
黒井は彼女と行動する際に名前が無いのは困るので『秋月』という名前を付けた。
そしてそれから数ヵ月が過ぎた頃秋月が駆逐艦だと知って黒井は秋月と別れた。
だが秋月に待っていたのは無茶苦茶な改造だった。
本来艦娘の最高の改造は改二だがある司令官はその上の改三にしたのである。
その無茶な改造により秋月は主砲39pを装備して500近くの戦艦ル級を撃破したが無茶な改造により海の底深くに沈んだのである。
ーーー現在ーーー
「これがきっかけで俺は艦娘達を守ると誓ったんだ」
そう黒井は片手を強く握って言った。
「じゃあ、あんたは彼女が沈んだのがきっかけで私達を守ってきたの?」
瑞鶴は黒井に聞いた。
「ああ、あいつと旅をして色んな奴等に出会ったからな」
そう言って黒井はただ外の景色を見ていた。
ーーー医務室ーーー
「ここは?」
秋月は目を覚まして辺りを見た。
「目が覚めましたか?」
赤城はそう秋月に聞いた。
「貴女は?」
秋月は赤城に聞いた。
「私は赤城型一番艦赤城です」
赤城は自分の名前を言った。
「私は・・・・」
秋月は頭に手を当てて何かを思い出そうとした。
「ん?目が覚めたか?」
黒井はドアを開けて中に入った。
「黒井さんこの子記憶がないみたいです」
そう赤城は黒井に言った。
「やはりか」
黒井はそう言って秋月の頭を優しく撫でた。
そして何も言わずにその場を後にした。
ーーー浜辺ーーー
「まさか、また会えるとはな」
黒井は片目から涙が流れていた。
そして彼の片手に握り締めていた。
続く
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