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雲は遠くて
125章 中島みゆきを語る信也や詩織や美樹や真央たち
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夜会vol.4金環蝕』という本の中にある、
『北の国から』などで知られる倉本聰(くらもとそう)との対談で、
みゆきさんはこんなことを言っているんです。
こんなふうなことを・・・。
≪『夜会』はね、みんなが楽しくなってくれればいいと思っているのね。
たとえば、見に来てくれているお客さんが、冬の中にいるとするでしょう。
でも、その人の中に絶対に種子(しゅし)はあるのね。
水をやればきっと、根や芽を出すのよ。
『夜会』に来て、ほんのちょっぴりでも、
根や芽を出す種子を持っている気分で帰って欲しいと思うの。≫
こんなことを言っているわけです。
これって、みゆきさん特有のサービス精神の(あらわ)れでしょうし。
このサービス精神は、別名をみゆきさんの好きな『愛の表現』と、
言ってもいいのだと思いますよね。
『恋文』の歌詞にしたって、
みゆきさんは、ぼくの中の『種子』から、
芽や根が出て、育つように、サービスしてくれたんだなって、今は思っているんです。
つまり、みゆきさんは、きっと、おれに向けて、
「あなたも、夢を追いかけて生きてください!」って言っているような気がします。
それだけでも、おれはうれしいですよ。
ぼくも、そんな、みゆきさんの『愛』をしっかりと受けとめて、
これからも、夢を追っていきたいと思っています。
夢を見失っちゃうと、つまらないですもんね!
・・・まあ、中2のときに出会った『恋文』の歌詞には、ほんとうに、びっくりしたんですよ。
歌詞の始めの、
(さぐる)るような目で恋したりしない
あなたの味方にどんな時だってなれる
(ため)すような目で恋したりしない
あなたのすべてが宝物だった≫
というところなんですけど。
これって、恋文を書いている、おれの目が、
探るような目だったり、試すような目だってことなんですよね。
みゆきさん自身の目のことじゃないんです。
こんな詞を書けるところが、みゆきさんって、驚くほど、するどいんですよ。
確かに、あのとき、おれは、たぶん、ほとんど、未知の世界のみゆきさんですから、
探るような目や試すような目になりながら、それでも、熱い恋心をいだきながら、
恋文というかラブレターを、みゆきさんに書いていたんだと思う。
まあ、その歌詞の次に来る、あなたの味方にどんな時だってなれる、
あなたのすべてが宝物だった、は、そんなおれへのメッセージだと、
おれは感じて、そう考えています。おれには、もったいないほどの、
とてもありがたい言葉で、うれしくって、夢見てるような気持ちになってしまいます。
あっははは。
勇気や力がわいてくる言葉で、『愛』のある言葉って、
こんな不思議なパワーがあるんだと実感するんですけどね。!
みなさん。あっははは」

「なるほ
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