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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
258部分:第二十二話 ガルフォード、見てはいけないものを見るのことその二
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第二十二話 ガルフォード、見てはいけないものを見るのことその二

「それでも確かな牧殿がいない国はだ」
「かなり酷いようだな」
「そうか、悪がはびこってるのか」
「厄介な話だな」
「うむ、今この国の王朝の力は弱まっている」
 今いったのは十兵衛だった。
「それが厄介な問題となっているのだ」
「じゃあ俺達がここに来たのはそれを何とかする為か?」
「誰に呼ばれたのかはわからぬが」
「そうだな」
 ここでだ。辮髪の上半身裸で白い服を下に着た筋骨隆々の男が来た。それは。
「御主達も来ていたか」
「ああ、王虎の旦那」
「貴殿も来ていたか」
「縁あってのようだな」
 王虎は二人に対して述べた。
「どうやらな」
「ああ、そうだな」
「その様だな」
 二人もそれに応えて話す。
「何か色々な面子が揃ってきているな」
「確かにな」
「我等だけではないぞ」
 狂死郎がこう話す。
「ここにはおらぬが覇王丸もいるしのう」
「シャルロット殿もおられる」
 ズィーガーもいた。
「とにかく多くの勇士が集ってきている」
「へえ、まだいるのかよ」
「そこまでいくと面妖ではあるな」
 半蔵もそこまで聞いて流石にいぶかしむものがあった。
「何かあるのか」
「もしやと思うのだが」
 ここで言ったのはズィーガーだった。
「アンブロシアがこの世界に」
「それは否定できんな」
 十兵衛は服の袖の中で腕を組みながら述べた。
「我等がここに来たのは何もなくてではあるまい」
「そうじゃな。縁あってのことなのは間違いない」
 狂死郎も彼のその言葉に頷く。
「それを考えればだ」
「今はだ」
 双角が話す。
「ここに来たことを祝うとしようぞ」
「ああ、そうだな」
 ガルフォードは双角の言葉には明るく返した。
「今はな」
「飲むか」
「ここはな」
 こう話してだった。彼等はこの日はしこたま飲んだのだった。そうしてその夜のことだった。ガルフォードは実に奇怪な夢を見た。
「西暦一八四年」
 何故かナレーションが入って来た。
「世界に二人の男が投下された」
 かん高い声で告げられる。そうして。
 不気味な、形容しがたい男達が出て来た。そうして。
「人類は恐怖に包まれた」
「何だこれは」
 ここでガルフォードは思わず言ってしまった。
「それにあの連中」
「うっふ〜〜〜〜〜ん」
「さあて、行くわよ」
 左右に辮髪にしてピンクのビキニの筋骨隆々の大男である。髭まであるが何故か化粧までしている。えも言われぬおぞましい姿だ。
 そしてもう一人はだ。白い口髭に妙な髪形のこれまた筋骨隆々の大男だ。上はタキシードを羽織っているがその下は何と極めて小さい、乳首だけ隠したブラである。そして下半身は褌という格好である。
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