第1話 帰って来た侍
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
た。
「ああ」
狼牙はそう言って片手をグーパーしながら言った。
ーーーーーー
「あっ、コガラシくん」
中居はコガラシを呼んだ。
「何すか?管理人さん?」
コガラシは管理人の方を向いた。
「狼牙さんと仲良くしてあげて下さいね」
中居はコガラシにそう言った。
「はい」
コガラシは頷いた。
ーーーーーー
狼牙は飯を食べながらふとコガラシと幽奈を見ていた。
「なぁ、狼牙!」
コガラシは狼牙に話し掛けた。
「ん?何だ?」
コガラシは狼牙の方を向いた。
「お前は大切な友達を死なせた事はあるか?」
狼牙はそう言って飯を食べ終えて立ち上がりどこかへ行った。
「どういう意味だ?」
コガラシはそう言って幽奈を見た。
「狼牙さんは昔大切な人を自らの能力で殺してしまったんです」
幽奈はそうコガラシに言った。
それを知ったコガラシは少し狼牙が何だか悪いやつじゃなく思えた。
「それよりもコガラシくんは狼牙くんと同い年なのよね」
そう呑子は酒を飲みながらコガラシに言った。
「えっ!狼牙って俺と同い年だったんすか?」
コガラシはそう言った。
「知らなくても無理はないあいつはあまり自分の事を話さないからな」
狭霧はそうコガラシに言った。
ーーー205号室ーーー
狼牙は片手に1枚の写真を見ていた。
それは一人の少女と一緒に笑顔でいた狼牙の写真だった。
「お前にはもう会えないのかもな」
そう言って狼牙は刀を片手に持って刃を手入れしていた。
「狼牙さーん!」
幽奈は狼牙の部屋に入って来た。
「おう、どうしたんだ?」
狼牙は片手に持っていた刀を鞘に戻して聞いた。
「あの、狼牙さんはコガラシさんをどう思いますか?」
幽奈は狼牙にコガラシの事を聞いた。
「見た限りでは悪いやつじゃないと俺は思うかな」
そう言って狼牙は幽奈と久々に話をした。
ーーー次の日ーーー
狼牙は片手に包丁を持ちながら野菜を切りオムレツを作っていた。
味付けは少し薄めにした。
その他にもハムやチーズを焼いてパンに挟んでそれを運んでいた。
「こんなもんかな」
そう言って狼牙はエプロンを外して皆が起きるのを待っていた。
数分して全員が集まり朝飯を食べ始めた。
「美味しいです」
そう中居は言った。
「相変わらず料理も完璧ね狼牙ちゃん!」
呑子はそう狼牙に言った。
「私も料理は負けないぞ!」
狭霧はそう狼牙に言った。
「いいから早く食い終われ、俺はまた寝るから」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ