リアスの憂鬱?
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事になった。
「学校って楽しいですね。クラスの皆さんが親切にしてくださいますし、一誠さんのお友達の松田さんや元浜さんもとっても面白い方ですね」
「そうか。楽しそうで何よりだ」
何気ない会話をしていると、ふいにアーシアが腰に手を回し、頭を背に当てて聞いてくる。
「? どったのアーシア」
「トーヤさん。『ローマの休日』を見たことがありますか?」
「・・・確か昔の映画だろ? 確か王女と市民の恋愛を描いたものだったな〜。好きなのか?」
「はい! そうです」
俺の応えに嬉しそうな声音だった。
「その映画がどうしたんだ?」
「・・・ずっと、憧れだったんです。こうやって・・・。あれはバイクでしたけれど。それでも私・・・。うふふ」
とても嬉しそうに笑い、腰にまわした腕の力が少しました。
よく分からないが、嬉しいならそれで良いか。
今度バイクの免許でも取るかな?
「今終わったぜ」
俺とアーシアは無事チラシを配り終え、部室に戻ってきた。一誠以外のメンバーが顔をそろえていた。
終わった事を報告するが、リアスは返答もなくあらぬ方向を向き深いため息をついている。
「リアス・・・無事終わったぞ」
「・・・あ、ごめんなさい。少しボーっとしてたわ。二人ともご苦労様・・・アーシア」
「はい」
「今夜はアーシアにデビューしてもらおうと思っているの」
「デビュー・・・ですか?」
首をかしげるアーシアに補足する。
「魔方陣から契約者のもとへジャンプして、契約してくるのさ」
「わ、私がですか?」
狼狽しながら自分を指差す。
「しかし早過ぎないか? まだ悪魔になって数日しかたっていないんだろう」
「大丈夫ですわ」
俺の問いに答えたのは、朱乃だった。
「私が調べた限り、眷属悪魔としては私に次ぐ魔力の持ち主ですもの」
「・・・・・・凄いです」
「僧侶としての器が存分に活かせるわね」
「凄いじゃないか、アーシアさん」
「あ、いえ。そんな・・・」
みんなに褒められ恥ずかしそうにしていると、魔方陣が光出す。
「あらあら、さっそくアーシアちゃんがこなさせそうな願いを持った方が私たちを召喚しようとしていますわ」
朱乃の報告を受けリアスが微笑む。
「それは都合がいいわ。初めての依頼、頑張りなさい」
アーシアは緊張した面持ちで魔方陣の中央に立つ。
「頑張れ、アーシア」
「はい、シンさん!」
笑みを浮かべると、光に包まれ契約者のもとへジャンプした。
一時間もしないうちにアーシアは帰還。と同時に一誠も戻ってきた。依頼はスムーズに事を終え、無事に終わった。
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