リアスの憂鬱?
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辺りを見渡す。
「そろそろ来るころなんだけど」
「え? 誰か来るんですか?」
一誠が疑問を口に出した瞬間、「すみませーん」と聞きなれた声が響いた。
声のした方へ振り向けば、小さなバケットを持ったアーシアだった。
「トーヤさーん、イッセーさん、部長さーん! 遅れてしまって本当にアウゥ!!」
途中足が縺れ、前のめりにこける・・・前に俺が身体を支え倒れることはなかった。
「大丈夫か?」
「はい! ありがとうございます!」
「お茶です」
「あ、ああ。ありがとう」
水筒持参をアーシアからお茶を頂き、一息つく。あの後、腹筋と背筋こなして丁度いいくらいだ。
一誠は完全に脱力仕切っていて地面に突っ伏したが、今はイスに身体を預けるように座っている。
「アーシア、どうしてここに?」
俺の質問に、頬を染める。
「トーヤさんとイッセーさんが、毎朝トレーニングをしていると聞きまして、その・・・私も何かお力になれないかと思って。今日はお茶ぐらいしか用意できませんでしたが」
わざわざ早起きしてまで来たのか・・・偉いな。
「うぅぅ。アーシア! 俺はアーシアの心意気に感動した! ああ、可愛い子にそんなこと言われる時が俺に訪れようとは!」
一誠は号泣しお茶を一気に飲み干し・・・。
「! ゴホ、ゴホゴホ!!」
「イッセーさん! 大丈夫ですか!!」
思いっきり咽ていた。いつも慌しいな、アイツは。
お茶を飲んで一息ついていると、リアスが何やら考え込んだ様子であさってを見ていた。
「どうかしたのかリアス」
俺が声をかけても反応がなかった。
「リアス! 大丈夫か」
もう一度声をかけると、我に返ったようでコホンと咳払いをした。
「いえ、何でもないわ。それより丁度いいわね。今日にしようと思っていたから、このままトーヤの家へ行きましょう」
俺の家へ? 何しに行くんだ?
「何故だ?」
「もう荷物が届いているころだろうし」
皆が困惑するなか、言われたとおり俺の家に向かう。
家に着いた瞬間、俺は玄関前に積み置かれたダンボール箱を見て、俺は呆気に取られた。
「・・・この荷物は?」
出るときには何もなかったのに、返ってきたら大量のダンボール・・・何だこれは?
「私の私物です」
「「え?」」
珍しく俺と一誠の声が重なった。何でアーシアの荷物が俺の玄関前に?
「以外に多くなってしまって・・・」
いや、荷物の多い少ないは関係ない・・・が、ここまでくれば大体は予想がつくのだが。
「アーシアの荷物って、部長!」
「そうよ。今日からアーシアはトーヤの家に住むことになったの」
「よ
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